我々のようにPC関連を生業にしていると、PCというのは個人が使うツールというイメージが強いのだが、家庭によってはアカウントを使い分けて複数人で1台のPCを共有するということもあるだろう。しかし、その使い方でも、PCを使っているのはあくまで1人。複数人でPCを一緒に楽しむ形ではない。そこで今回紹介するのは、PCでありながらリビングなどでみんな一緒に楽しめる、モニター一体型の「ESPRIMO WF1/X」だ。
23インチのモニターと一体となったPCにはテレビ機能も搭載。スピーカーもハイレゾ対応と、まさに家族の真ん中に置いて一緒に使うイメージだ。もちろんテレビではなくPCとしても、インターネットのブラウジングやネット動画を楽しんだり、PCに保存した写真などを見たりということもできる。今回はこの「ESPRIMO WF1/X」の外観などについて解説する。
「ESPRIMO WF1/X」のディスプレーは23型で1920×1080のフルHD。通常は光沢のスーパーファインVX液晶なので、多少、光が映り込むが、オプションでノングレア液晶も用意されている。
視野角は広く、かなり角度のないところから見ても画面を確認することができた。この視野角であれば大勢で画面を囲んで見ても問題ないだろう。
PC正面には電源ボタンとUSB 3.0 1基、それからSDカードスロットが配置されている。ほかにはディスプレー上部にWebカメラがついているくらいで、非常にシンプルな造りだ。このWebカメラの有効画素数は92万画素となっている。なおスピーカーは下部端子の左右に配置されている。
背面はテレビ用のアンテナ入力端子、USB 2.0 1基、USB 3.0 2基、有線LANコネクターがある。ネットへの接続はIEEE 802.11a/b/g/n/acの無線LANが使えるので、有線でつながなくても問題なく使用できる。
右側面にはminiB-CASカードスロット、USB 3.0 1基、USB 3.1 Type-c 1基、マイク端子、ヘッドホン端子が配置されている。正面にあるUSBポートが1基だけなので、側面に2基のポートがあるの便利だ。
左側面はディスクドライブが搭載されている。標準ではスーパーマルチドライブだが、1万円程度でBlu-ray Discドライブにすることもできる。本機の利用シーンを考えると、Blu-ray Discドライブを搭載しておきたいところだ。
「ESPRIMO WF1/X」のCPUは標準がインテルCeleron G3900Tとなっているが、Core i3-6100TやCore i7-6700Tを選ぶことも可能。今回のレビューでお借りしたマシンはCore i7-6700Tが搭載されていた。標準に比べると3万6000円ほど高くなるが、少しでも速いマシンにしたい人にはいいだろう。また、間を取ってCore i3を選ぶという場合、1万4000円ほどで変更することができる。
またメモリーの標準は4GBだが、8GBもしくは16GBに増やすこともできる。
「ESPRIMO WF1/X」の基本構成をまとめると次のようになる。
「ESPRIMO WF1/X」の主なスペック | |
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CPU | Celeron G3900T 2.60GHz/Core i3-6100T 3.20GHz/Core i7-6700T 2.80GHzから選択 |
グラフィックス | Intel HD Graphics 530(Core i3/i7選択時)/Intel HD Graphics 510(Celeron選択時) |
ディスプレー | 23型ワイドスーパーファインVX液晶、最大解像度1920×1080ドット |
メモリー | 4GB/8GB/16GBから選択(DDR4 SDRAM) |
ストレージ | 1TB HDD |
インターフェース | 前面:USB 3.0 1基、SDカードスロット 背面:USB 2.0 1基、USB 3.0 2基、有線LAN 右側面:USB 3.0 1基、USB 3.1 Type-C 1基、ヘッドホン端子、マイク端子 |
サイズ | 幅544×奥行き158×高さ418mm |
OS | Windows 10 Home(64bit) |
「ESPRIMO WF1/X」の最大の特徴はなんといってもテレビ機能を搭載していることだろう。次回はこのテレビ機能やマシンスペックについて解説する。