ヤフー(株)は2日、「Yahoo!天気」「Yahoo!防災」「LOHACO」など、40種類以上のWEBサービスやIot製品と連携できる事業者向けIotプラットフォーム「myThings Developers(デベロッパーズ)ベータ版」の無償提供を開始した。正式版は来春に開始する予定。
同プラットフォームでは、WEBサービスやIot製品と連携するAPIを公開するため、事業者はこれらのWEBサービスなどと自社製品・サービスを簡単に連携することができる。連携により、新たなサービスの創出や製品価値の向上、開発工数の削減などのメリットが見込める。
すでに大手企業などが同プラットフォームとの連携することを決定。ソニーモバイルコミュニケーションズ(株)は、現在開発中のスマートフォン「XperiaTM Projector」で提供するサービスとして、同プラットフォームと連携したサービス開発を両社と検討している。具体例としては、ECサービスとプラットフォームと連携させ、ユーザー体験を向上させることなどが、検討されている。
プラットフォーム上に自社のWEBサービスやIoT製品のAPIを公開することもでき、IoT製品を通じて自社サービス・製品が利用される機会を生み出す。「LOHACO」では、同プラットフォームを利用したIoT製品から「LOHACO」でショッピングできるAPIを公開することで、利用機会の拡大させることを検討している。
IoT製品の製造には、WEBサービスやアプリの開発、サーバやネットワーク環境の構築など、さまざまな技術や開発工程が必要となるため、ノウハウを持たない企業はハードルが高かった。同社は同プラットフォームを通じ、事業者が簡単にIoT製品、IoTサービスを提供できる環境を提供しIoT領域の発展に貢献する。今後は、来春の正式版の提供に向け、APIの機能や数を増やし、多くの事業者が利用できるプラットフォームにする。