ハーフ筐体でMusicCastに対応、ESS DAC採用で音もいい
自室の音を他室に飛ばす、ヤマハの新感覚アンプ「WXA-50/WXC-50」
2016年09月28日 13時00分更新
ヤマハは9月28日、MusicCast対応の新製品「WXA-50」と「WXC-50」を発表した。価格はともにオープンプライスで、店頭での販売価格はそれぞれ6万円前後(税抜)/5万円前後(税抜)になる見込み。発売は9月下旬を予定している。
入力した音声信号を、無線で別室に飛ばせる
MusicCastはヤマハが推し進めている、オーディオ機器をネットワーク接続するための仕組み。MusicCast対応機器は自身が入力/再生中のソースを、他のMusicCast機器に無線で飛ばすことが可能。リビングと寝室など、異なる場所で同じ音楽を聴いたり、広い部屋を取り囲むように設置した複数のスピーカーで同時に音を鳴らすといったことができる。
WXA-50とWXC-50はNASに保存した音楽ファイルの再生、Bluetooth接続したスマホの音声再生、AirPlayなどに対応することに加えて、MusicCastのアクセスポイントとしても動作する。イメージがしにくいかもしれないが、MuiscCast対応機器同士であれば、離れた場所でも、常に同じ音を再生できると考えると分かりやすい。MusicCast対応機器はスマホ/タブレットアプリの「MusicCast CONTROLLER」で一括管理できる。
例えばヘッドフォンで電子ピアノの練習をしている際、そのピアノとWXC-50を接続し、MusicCastで別室に飛ばすこと可能。2Fの子供部屋で練習中の子供のピアノの演奏を、キッチンなどで母親が聴けるといった使い方も訴求している。
小型だが高音質、Hi-Fiアンプとしても通用しそう
本体は幅214×奥行き237.7×高さ51.5mmのハーフサイズ筐体。ともにDAC機能やBluetooth/Wi-Fi接続機能を持つ。さらにWXA-50はプリメインアンプを内蔵し、スピーカーを直接接続できる。一方WXC-50はパワーアンプを持たないが、可変/固定のLINE出力を持ち、外部アンプと接続できる機種となる。重量はWXA-50が1.944㎏、WXC-50が1.44㎏。
DAC ICにはESS TechnologyのSABRE 9006ASを採用。光デジタル、アナログ、あるいはワイヤレス経由で入力した信号を扱える。圧縮音源で失われた高域成分を補完する“ミュージックエンハンサー”、小音量時で足りなくなりがちな低域・高域の情報を調整し、フラットな周波数特性に近づける“ボリュームアダプティブEQ”、豊かな低域を提供する“アドバンスド バス エクステンション”、音声信号をストレートに出力する“ダイレクトモード”の搭載などが共通する特徴だ。
ヤマハ製のネットワークモジュールや、超低ジッターのPLL回路の採用にもこだわっている。48bitと精度の高いデジタルボリュームを採用するほか、シンプルかつダイレクトな回路設計、電源やGNDの扱い、シャーシの強度など、ヤマハ製のAVレシーバーやHiFi機器で培ったノウハウを積極的に取り入れている。
入力端子は光/アナログを1系統、出力端子はアナログ1系統とサブウーファー出力を搭載する。