こんにちは、NY在住のフリーライター公文紫都です。今日は自宅にいながら、まるでレストランで味わうような、美味しく見栄えの良いディナーが作れるNY発のEコマースサービス「Blue Apron」をご紹介します!
NYでは自宅で手軽にフードを楽しめるサービスが大盛り上がり!
NYを舞台にした人気ドラマ『Sex and the City』の中で、サラ・ジェシカ・パーカー演じる主人公のキャリーは全く自炊せず、代わりにフードデリバリーやテイクアウト、外食に頼る生活を送っています。さすがにキャリーほどではないにしても、オンもオフも忙しく動き回るニューヨーカーの中には、似たような食生活を送る人も多くいます。
こちらの記事によると、「アメリカ人は年間1兆ドルを食費に充て、夕食には4,000億ドル費やす」など食事にしっかりお金を使っているようです。しかし、「1985年の自炊率71%と比べ、現在自宅で調理する人の割合は60%を下回っている」のだとか。
私も昼夜合わせて週に2~3回は、フードデリバリーやテイクアウトに頼っています。私の場合は子どもが小さいこともあり、育児や通院でヘトヘトになった時に一度訪れて気に入った店の料理をオーダーしたり、反対に気になっているけれどまだ行けていない店の下調べ感覚で使ったりしています。
(写真1:休日は娘との外食も楽しんでいます。ニューヨーカーに大人気・近所の一風堂にて)
フードデリバリーやテイクアウトが身近なNYですが、ここ数年はウェブやスマホアプリから簡単に利用できるフード関連サービスの参入が相次いでいます。今回はレシピに必要な食材が自宅に届く「Blue Apron」をご紹介します。
簡単&美味しい“手作りごはん”を提供
自宅で簡単にオシャレなご飯を作りたい! という時に使えるのが、NYに本社を構える『Blue Apron』のサービス。週に1回、オリジナルレシピとそれに必要な材料が人数分自宅に届く、サブスクリプション(定期購読)型の食料品Eコマースです。2012年創業と若い企業ながら、すでに17の投資家から1億9,300万ドルを調達する(https://www.crunchbase.com/organization/blue-apron)など、競合ひしめくフード関連スタートアップの中でも際立つ1社で、今秋にはAmazonが追随する形で類似サービスをローンチか? というウワサも出ているほどです。(参考記事)
(写真2:Blue Apronのトップページ)
Blue Apronが支持される理由は、「使いやすさ」「美味しさ」、そして「価格設定」にあります。まず「使いやすさ」ですが、Blue Apronのオリジナルレシピはわずか6工程で済む簡単なものばかりです。それぞれの工程に写真が付いているので、活字だけではイメージしにくいところもしっかり補填してくれます。
また、それらのレシピに必要な食材(※調味料を含む)が予め必要な分だけ個装の袋に入って届くので、自炊特有の煩わしさがありません。オリーブオイルや塩コショウなど基本的な調味料は入っていませんが、ワインビネガーやギリシャヨーグルトのように普段あまり使わないものは、すべて必要量だけ同梱されています。
料理自体は工程表に従うだけで驚くほど簡単に美味しく、しかも見栄えの良いものができます。主菜+副菜を作れるレシピも多く、1回の調理でささっと1〜2品完成。結構ボリュームがあるので、他の料理を用意しなくても十分お腹いっぱいになります。これで1食あたり10ドル前後。パスタ1品20ドル前後するレストランが多いNYでの外食を考えたら、クオリティの高い食事をこの価格で食べられるのは超お得です。外食に比べ体にも優しいですしね。
レシピは配達前にいくつかある候補の中から選べ、さらに配達日時も指定できるので、週末は家族でディナーを楽しむ日として毎週土曜日に人数分届けてもらうといった使い方ができます。
Blue Apronは広告展開にも力を入れており、テレビCMを始め、アパートのポストにもよくDMが投函されています。最近テレビCMでラーメンが紹介されていたので、これは日本人としては気になるところ。今後も定期的に使っていきたいサービスです。
(公文紫都)