高級イヤフォンを無線化できるWestonのケーブルや、4素材が選べるKuraDaのカナル型イヤフォンなど
夏だから、ちょっとマニアなヘッドフォンイベントに行った
2016年07月30日 16時33分更新
フジヤエービック主催のイベント“ポタ研2016夏”が7月30日に中野サンプラザで開催された。ヘッドフォン祭に比べると、マニアックな雰囲気を醸し出しているイベント。じっくりと試聴しようというユーザーが目立った。
ULTRASONEのオーバーイヤー型ポータブル「Edition M Plus」
タイムロードはULTRASONEのブランドから、Edition Mの新色「Edition M BlackPearl」と、Edition Mより一回り大きく、Edition 8なみのサイズとなった「Edition M Plus」の2モデルを展示していた。
Edition M BlackPearlの実売価格は10万8000円程度になるそうで、既存モデルよりは1万円ほどお手軽。新設計されたPVDコーティングのイヤーカップ、ラムシープレザーによるヘッドパッド / イヤーパッドなど表面処理や素材が異なる。オンイヤータイプで重さは161g。インピーダンスは40Ω、感度は99dB。振動板は直径30mmのチタンプレイテッド・マイラー。再生周波数帯域は10Hz~38kHz。MMCX端子でリケーブル対応。
Edition M Plusは一回り大きなオーバーイヤータイプで、実売価格は14万円程度。デザイン的にはBlackPearlと統一感があり、大きさはEdition 8に近い。振動板は直径40mmのチタンプレイテッド・マイラー。インピーダンスは30Ω。感度は96dB、再生周波数帯域は7Hz~39kHz。重量は240gとなる。
FitEarやEtymotic Researchの新イヤフォン
FitEarブースでは、BAマルチドライバー採用の「FitEar Parterre+」を展示。ユニバーサル型IEM「Parterre」のケーブルをFitEar cable 007に変更し、デザインも変更したモデルとなる。レッドとブルーの2色を用意する。
完実電気は米Etymotic Researchのロングセラー「ER4」シリーズを刷新した「ER4SR」と「ER4XR」を展示。8月発売予定で、価格はオープンプライス。予想実売価格は4万円台半ばになる見込み。ともにBAフルレンジだが、音の傾向は異なる。「ER4SR」はフラット、「ER4XR」は低域が強く躍動感のあるサウンドとなっている。
あなたのイヤモニもBluetooth対応にできるWestonのケーブル
テックウィンドは、米Westonの製品から、MMCX対応イヤフォンをBluetooth対応にできる「Bluetooth Cable」(WST-BLUETOOTH)を展示。AptXにも対応する。スマホとつないでみたが、Bluetooth接続ながら十分な高音質を実現している印象だった。
好調のAK70用アクセサリー
Astell&Kernの新製品は特になかったが、ハイレゾプレーヤー「AK70」の初回ロットはすでに完売とのこと。売れ行きが好調ということでサードパーティ製アクセサリーの市場投入も今後活発化しそうだ。韓国のMITERのケースなども参考展示されていた。
またAstell&Kern Portable Cable-Crystal Cable NextのFitEar版も参考展示。3.5mm3極と、2.5mm4極のタイプがあり、価格はMMCX版と同等になる見込みとのこと。
1000円でも音のいいイヤフォン
SATOLEXの「Kuroiyatsu」はわずか1000円程度のオープンイヤーイヤフォンだが、好評につきAmazonなどで限定販売するとのこと。音もなかなか開放感があっていい感じだった。
素材の違いを楽しみたい!?
KuraDaは カナル型イヤフォン「KD-E9」シリーズを出展。会場ではすでに先行販売を開始しており、ステンレス製の「KD-E9S」が3万円、64チタン製の「KD-E9T」が5万円。さらに試作品として、真鍮製、銅製のモデルも展示していた。いずれも直径9mmのダイナミックドライバーを使用しているが、筐体によって音がかなり変わる。
例えばチタンとステンレスで音圧感がかなり異なる(チタンのほうが大きい)。
まだまだ楽しめる、マニアのためのポータブル機器イベント
ティアックブースでは、カスタマイズできるヘッドフォンをアピール。写真のようにものすごく手の込んだカスタム品なども並べられていた。
クラリオンは 7月25日に正式発表した世界初をうたうフルデジタル平面駆動型ヘッドフォン「ZH700FF」を展示。7価格はオープンプライスで、店頭予想価格は14万円前後。当日はプレスおよび一般向けの製品発表会も実施された。