富士通の小型デスクトップ「ESPRIMO WD1/X」は、直販サイト「富士通WEB MART」が限定販売する「DHシリーズ」のカスタムメイドモデルだ。その魅力は、約幅55×奥行き191×高さ186mmと外付けHDD並みのサイズで、タテにもヨコにも置けて設置場所を選ばない点にある。デスクトップPCはほしいが、ゴツくてデカい製品は遠慮したいという方にもまさにうってつけだ。
虹彩認証カメラと組み合わせて、手軽&安全にログイン
「ESPRIMO WD1/X」の魅力のひとつは、リーズナブルな点にある。富士通WEB MARTの標準構成価格は、6万4730円(税別、2016年7月27日14時までの16%オフクーポン適用時)だ。
このおかげで、ほかにも周辺機器やソフトを別途購入して組み合わせやすく、自分好みの環境を構築できる。小型PCとしてはインターフェースが充実しているので、アレコレとUSB接続の周辺機器をつなげても、そう困ることはないだろう。
そこで今回は、スマートフォンやタブレット、ノートPCで採用が進んでいる生体認証機能をデスクトップ機でも試してみたいということで、クリテックジャパンの虹彩(アイリス)認証カメラ「MirrorKey」(ミラーキー)を用意してみた(アマゾンでの販売価格は税別2万1800円/記事執筆時)。
人間の目にある瞳孔の周囲には、「虹彩」(IRIS、アイリス)とよばれる複雑な模様を持ったドーナツ状の薄い膜が形成されている。この虹彩の模様は、各人固有のパターンを有しており、しかも両眼それぞれパターンが違う。2歳以降は生涯不変とされ、他の生体認証に比較して温度・湿度・職業・体質などの影響が小さいという。MirrorKeyは、この虹彩を生体認証に利用しており、認証時の照合時間は1秒以下、他人受け入れ率は1/120万以下という高速認証・高精度を特徴としている。
MirrorKeyは、サイズ約45×39×21mm/重量23g(USBケーブルは除く)と世界最小レベルの小型・軽量をうたっており、Windowsへのログイン時の認証をはじめ、付属ソフトによってファイルの暗号化・複合化にも利用できる。インターフェースはUSB 2.0端子。対応OSはWindows 10/8.1/8.0/7/Linuxだが、残念ながらWindows 10の生体認証機能「Windows Hello」はサポートしていない(2016年7月20日現在)。ぜひ対応をお願いしたいところだ。