デノンのヘッドフォン50周年に向けて開発
デノンは今後発表するイヤフォンの試作機3モデルを参考出品した。型番や発売日などは決まっていない。ただし2009年の発売以降ロングセラーになっている「AH-C710」の後継製品になる見込みとのこと。価格帯は1万円前後、1万円台半ば、2万円台半ばを想定している。発売は秋口になるようだ。
ちょっと変わっているのは最上位機種。直径11.5mmのダイナミックドライバーを2基搭載するとのことで、ケーブルに関してもユニットごとに1本ずつ(2本)用意している。実際に聞いてみると、ガッツリ系の力強いサウンド。
標準のミッドレンジは11.5mmのドライバーを1基搭載。エントリーは中位と同じドライバーを利用。3機種の中では小型で、かつリモコンケーブルを持つ。
マクセルは70kHz再生でも1万円ちょっとの驚きイヤフォンを展示
マクセルは振動板を硬度の高い“Graphene”(グラフェン)でコートすることで、超高域の再生にも対応したイヤフォン「MXH-GD200」と「MXH-GD100」を展示。GD200は1万2000円前後、GD100は9000円前後と、高級イヤフォンとしては比較的安価な部類に入るが、70kHzに至る高域再生ができる。
特にGD200は実際に聞くと高域の伸びがスゴイ。直径10mmのダイナミック型1発の機種とはちょっと思えないサウンドだ。最初に聞いた際には、まとまり感などから5万円クラスではないが、2万円程度の値付けでもおかしくない機種に思えた。一方、GD100は低域によったバランス。
再生周波数帯域は20Hz~70kHz。インピーダンスが16Ω。音圧感度が92dB/mW。GD200は4芯ケーブルを使用。素材はGD200がステンレスと樹脂、GD100がアルミ合金と樹脂。発売はともに8月25日を予定している。
眼鏡でシュア巻きもOKな極細ケーブル採用イヤフォン
米国のMaroo AudioとイギリスのACSが協業して開発したイヤフォン「Evoke MA-EP9001」(フルレンジ、3万5000円+税)、「Evolve MA-EP9003」(2ウェイ3ドライバー、6万円+税)、「Encore MA-EP9005」(3ウェイ5ドライバー、12万円+税)を公開した。Knowles:ノウルズ製のBAドライバーを使用。ACSの特許出願中技術“IRIS”を組み合わせている。
独特な形状のハウジングに、補聴器で用いられるものを使った非常に細いケーブルが特徴。デンマークのエストロン製で、この細さでも着脱が可能。6本の銅線を銀メッキしてより合わせ、これをエナメルコーとして、リッツ線にしている。さらに7本のワイヤーをより合わせ、アラミド繊維を混ぜ、60Nという高いひっぱり強度を得ているとのこと。
会場では、5人目のビートルズなどと呼ばれるジョージ・マーティンのシグネチャーモデルも展示されていた。生前に彼が気に入っていたという3ドライバーの“ACS Evolve”をベースにしており、世界限定1000台を販売する。同氏の名前を冠したオーディオ機器はこれ以外ない、とのこと。
たくさんのゴールドディスクを獲得したことにちなみ、カラーは金色。同様にジョージ・マーティンのロゴを入れたメリディアンのUSB DAC/ポータブルヘッドホンアンプ「Explorer2」と、湿度を防ぐためファンのついた収納ケースと一緒に提供する。