シマンテックは5月31日、子どものデバイス使用状況を見守れるクラウド型サービス「ノートン ファミリー」を、iOS向けに提供すると発表した。これまでWindowsとAndroidのみ対応していたが、新たにiOSにも対応した。
記者発表会に登壇したノートン事業統括本部マーケティング部 古谷 尋氏は「ネット犯罪が問題となっている現在は、ノートン ファミリーのようなテクノロジーを用いて子どもたちの行動を把握し、インターネットについて対話を行なうことが重要。今回のiOS対応が、『子どものネット利用に関する対策を講じている親の割合』の増加につながることを期待している」とコメントした。
古谷氏はノートン ファミリーについて、「スマホの使い過ぎ」「不適切なコンテンツ」「問題のあるやりとり」を防止するサービスであると説明。具体的な機能としては、子どものウェブサイト閲覧履歴や検索履歴をチェックする機能のほか、YouTubeで閲覧した動画を一覧する機能、デバイスの位置情報を確認する機能などがある。
なおiPhoneの場合、ネット利用履歴を管理するためには専用アプリ「ノートン ブラウザー」を使用させる必要がある。保護者は専用サイトにアクセスすることで、子どもがノートン ブラウザーで閲覧したコンテンツの情報を確認できるようになっている。
iOS対応のノートン ファミリーは6月上旬から提供を開始する。位置情報管理機能などを持つプレミア版(1年間利用可能)の価格は4093円で、30日間の無料トライアル期間がある。一部機能制限があるベーシック版は、無料で利用可能だ。どちらのバージョンも、ノートン ファミリー公式サイトからダウンロードして使用する。