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USBは2つ搭載、高速無線LANも使える

スティックPCの不便さ解消、新世代「m-Stick」の進化がスゴイ

文●鈴木誠史/ASCII.jp

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新型m-Stickの性能を、初代m-Stickと比較

MS-CH01F(左)と、MS-NH1-W10(右)の性能を比べてみる

 最新世代CPU搭載となり、空冷ファンも備えるMS-CH01F。その性能を確かめるため、MS-NH1と同じ構成でWindows 10を標準搭載する「MS-NH1-W10」と比較してみる。PCの総合的な性能を測る「PCMark 8 Home Coventional」で性能を検証した。

主なスペックの比較
 MS-CH01FMS-NH1-W10
CPUAtom x5-Z8300(1.44GHz)Atom Z3735F(1.33GHz)
メモリー2GB
ストレージ32GB eMMC
インターフェースUSB 3.0端子、USB 2.0端子、microSDカードスロットUSB 2.0端子、microSDカードスロット
サイズ幅113×奥行き39×高さ13mm幅100×奥行き38×高さ9.8mm
重量約62g約44g
OSWindows 10 Home(32bit)
価格(送料込)2万1800円1万4800円

MS-CH01Fの「PCMark 8 Home Coventional」スコア

「PCMark 8 Home Conventional」のスコア
MS-CH01FMS-NH1
総合点11531002
Test duration48min 51s53min 46s
Web Browshing Jungle Pin0.623s0.638s
Web Browshing Amazonia0.204s0.206s
Writing10.95s13.59s
Casual gaming9.32fps6.8fps
Video Chat playback 1 v229.9fps30.0fps
Video Chat encoding v2312.7ms381.7ms
Advanced Photo Editing12.64s3.13s

 「Casual gaming」と「Photo Editing」の数値が向上したことからもわかるとおり、Cherry Trail世代のAtom x5-Z8300は、前世代のBay Trailに比べて描画性能が特に強化されている。文書の表示・編集の快適さを測る「Writing」テストの数値も良い。

 ファンレスの「MS-NH1-W10」は、熱がこもった場合スロットリングによりCPU性能を落とし、発熱を下げる仕様となっている。MS-CH01Fは空冷ファンを搭載したことで、ゲームや画像編集など負荷がかかるアプリも比較的安定して動作してくれる。

MS-CH01F(5GHz帯 11ac接続)は下り「140.15MB/s」上り「129MB/s」。対するMS-NH1-W10(2.4GHz帯 11n接続)は、下り「6.06MB/s」上り「2.13MB/s」だった

 通信速度についても検証してみた。編集部(※電子機器だらけ)のWi-Fi環境では、5GHz帯の11acがかなり有効に機能してくれている。2.4GHz帯の11nで接続するMS-NH1-W10の場合、電波が混み合っているためか下り・上りともに低調だ。

 高速通信が可能なMS-CH01Fは、ほとんど待たされることなくYouTubeで高画質動画を見ることができた。動画見放題サービスを利用するのにもピッタリなデバイスだといえる。

 マウスコンピューター直販サイトでは、MS-CH01Fは残念ながら一時販売停止中(4月5日時点)。再販を待つのもアリだが、調べによると全国の直営店では現在も販売中とのこと。今すぐ手に入れたい人はぜひ近くの店舗を訪れてみてほしい。

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