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G-Tune「NEXTGEAR-NOTE i71000BA1」

GTX 980搭載の最強デスクトップ級ノート! デスクトップと比較してみる

文●鈴木誠史/ASCII.jp

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Core i7-6700K搭載デスクトップを総合性能で上回った!

 まずは、PCの総合性能を測る「PCMark 8」の「Creative Conventional 3.0」の結果を比較した。あらかじめお伝えしておきたいのは、比較用デスクトップPCは上位クラスCPUのCore i7-6700Kを搭載しているという点(NEXTGEAR-NOTE i71000BA1はひとつ下位のCore i7-6700)。

 それに、デスクトップ用CPUをノートPCに搭載させているため、Core i7-6700の本来の性能は出ないかもしれないという疑問もある。そのため「NEXTGEAR-NOTE i71000BA1はどこまでデスクトップPCのスコアに近づけるか……?」というテストになると思っていたのだが、スコアはNEXTGEAR-NOTE i71000BA1がデスクトップPCを上回ってしまった。

NEXTGEAR-NOTE i71000BA1で「PCMark 8 Creative Conventional 3.0」を実行

「PCMark8 Creative Conventional 3.0」の総合点
NEXTGEAR-NOTE i71000BA14891
比較用デスクトップPC4787

 主な要因は、SSDを搭載している点ではないかと考えられる。NEXTGEAR-NOTE i71000BA1は(容量は120GBと小さめながら)標準でSSDを搭載しているため、HDDよりもデータの読書速度が早く、OSやゲームの起動に待たされることが少ない。

 BTOで高速SSD(PCIe x4接続のM.2 SSDなど)へ変更すれば起動時間はさらに向上するだろうし、HDDを追加すれば容量の心配もなくなる。NEXTGEAR-NOTE i71000BA1はノートPCだがメインのPCとして使うのに申し分ない性能を持っているからこそ、起動まで待たされたり容量不足に悩まされたりしないストレージ構成を選んでおきたいところだ。

発熱で性能が落ちる心配はナシ

 次に、3D描画性能の指標となる「3DMARK Fire Strike」を試した。総合点はNEXTGEAR-NOTE i71000BA1が「11019」で、比較用デスクトップPCが「11420」だった。スコアはわずかに及ばなかったものの、ほとんど差はない。確かに「ノートPCでありながらデスクトップPCと同等の描画性能」を発揮できていた。

 詳細スコアを見ると、(CPUの性能を加味せず)GPUの性能だけを計測する「Graphics Score」は両機種さらに近い数値が出ている。デスクトップ用GPUのGTX 980をノートPCに搭載しても、まったく問題なく性能を発揮できていることがわかる。

NEXTGEAR-NOTE i71000BA1で「3DMARK Fire Strike」を実行

「3DMark Fire Strike」のスコア
NEXTGEAR-NOTE i71000BA1比較用デスクトップPC
総合点1101911420
Graphics Score1314013242
Physics Score1093012871
Combined Score50135190

このエアフロー構造でGTX 980から発生する熱を処理し、デスクトップPCと同等の性能を発揮させる

「8GBビデオメモリー」のGTX 980は、ゲームで真価を発揮

 冒頭でポイントのひとつと紹介した「ビデオメモリー容量」。8GBという大容量ビデオメモリーが最も役立つと思われるのがゲームだ。ビデオメモリーが大きいほど画面に表示される内容を記憶できるため、リアルタイムの3D表示やムービーの表示などにおける処理速度向上に役立ってくれる。

 「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク」を実行した結果は、NEXTGEAR-NOTE i71000BA1が「12567」。比較機は「11875」だった。どちらもGTX 980搭載でありながらここまでの差が出たのは、ビデオメモリー容量の違いによるところが大きいだろう。

 またNEXTGEAR-NOTE i71000シリーズはOculus Rift製品版「CV1」などの推奨スペックを満たしたノートPCであるため、VR用途への使用も期待できる。今後多く登場するであろうVRゲームをプレーする際にも、8GBのビデオメモリーが快適動作に一役買ってくれるはずだ。

1920×1080ドット 最高品質で「12567」(非常に快適)という評価。Core i7-6700K+GTX 980搭載デスクトップよりも高い数値が出るとは驚きだ

「SteamVR パフォーマンステスト」。結果は最高評価のVRレディ

 およそ3.9kgという重さも“デスクトップ級”だが、ノートPCならリュックに入れて運ぶことも不可能ではない。NEXTGEAR-NOTE i71000BA1は最新ゲームやVRを快適に、場所にとらわれず遊びたい人にぜひチェックしてほしい一台だ。価格は29万1384円。送料込みでも30万円を切る。

「NEXTGEAR-NOTE i71000BA1」の主なスペック
CPUCore i7-6700(3.4GHz/最大4.0GHz)
グラフィックスGeForce GTX 980
メモリー16GB PC4-17000
ストレージ120GB SSD
チップセットZ170 Express
ディスプレー17.3型フルHD(1920×1080ドット)ノングレア
インターフェースUSB 3.0端子×3、HDMI端子、DisplayPort×2、USB 3.1端子(DisplayPort、Thunderboltと共用)、有線LAN端子、マルチカードリーダーなど
バッテリー駆動時間およそ2時間
電源330W ACアダプター
本体サイズ幅418×奥行295.3×高さ40.9mm(折りたたみ時)
重量およそ3.9kg
OSWindows 10 Home(64bit)
価格29万1384円
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