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Facebookのモバイルアプリインストール広告は、Facebookのニュースフィードに広告を表示し、アプリのインストールを促します。
アプリ向けFacebook広告は2種類ある
Facebook広告は、Facebookのメイン画面である「ニュースフィード」に掲載する広告です。Facebookが保有するユーザーの属性データを活用して作成したセグメントに対して広告を配信できます。
Facebook広告にはクリック課金(CPC課金)とインプレッション課金(CPM課金)があり、スマートフォンアプリ向けには「モバイルアプリインストール広告」と「モバイルアプリエンゲージメント広告」の2種類の広告があります。
新規ユーザーを効率よく獲得するインストール広告
Facebookモバイルアプリインストール広告は、スマートフォンアプリのインストールを促進する広告です。App StoreやGoogle Playにワンタップでアクセスでき、すでにアプリをインストールしているユーザーには表示されないように設定できます。そのため、新規ユーザーを効率よく獲得できるのが特徴です。最近ではゲーム系アプリの出稿量が多くなっていますが、アプリのジャンルを問わず広く利用されています。
モバイルアプリインストール広告は、以下の手順で配信します。
- Facebook経由でのインストール数を計測するために、アプリにSDKを導入する
- アプリをFacebookに登録し、アプリIDを取得する
- アプリの詳細情報(バンドルIDやApp Store ID、画像やアプリ名、パッケージ名など)を登録する
- すでにアプリをインストールしているユーザーを除外設定する
- 広告素材を作成し、課金形態(CPC / CPM)とターゲットを選択し、広告を配信する
インストール広告は小さく始める
モバイルアプリインストール広告は、現在のところ単価が比較的低く、手軽に出稿できるのがメリットです。どのアプリでよい効果を出るかは配信してみないとわからない面もありますが、少額から出稿できるので、まずはチャレンジしてみるとよいでしょう。多種多様なセグメントに配信できるので、効果を測定しながら配信先を細かくブラッシュアップしていくこともできます。
ただし、Facebookはユーザー層の平均年齢が比較的高いので、若年層への訴求には弱い傾向があります。また、アプリのリリース直後は安定性の確保を優先し、不具合などの問題が解消されたタイミングを見て出稿するのがおすすめです。