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「ディープリンク」でWebからアプリへの誘導を強化する

2016年02月19日 00時00分更新

文●池村 修/エキサイト

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「インストールされない」「使われない」「儲からない」ーー100本超のアプリ運用実績を持つ「エキサイト株式会社」の事例から、アプリを失敗で終わらせないためのノウハウを学ぶ書籍事例に学ぶスマホアプリマーケティングの鉄則87 企画からプロモーション、分析、マネタイズまで。本書の中から、現場ですぐに使える「鉄則」を厳選して紹介します。

Webからアプリへ、アプリからアプリへ、シームレスな連携をする仕組みが「ディープリンク」です。アプリをより使ってもらう機会を増やしましょう。

特定の画面へ直接遷移できる「ディープリンク」

アプリの普及が進むにつれて、ユーザーはたくさんのアプリをインストールしています。いろいろな機能を持つ1つのアプリを使うより、単機能のアプリを切り替える利用法が主流になっています。

そこで、アプリとアプリの連携、あるいはWebとアプリの連携をスムーズにする「ディープリンク」を活用しましょう。ディープリンクとは、アプリ内の1つ1つの画面に固有のURLを発行し、トップ画面をスキップして特定の画面へ直接遷移する機能です。

たとえば、ニュースサイトで記事を読む場合、途中でアプリで読みたいと思ったら、アプリ内の該当記事の画面へ直接遷移させることができます。Webブラウザーを閉じてアプリを立ち上げ、該当する記事を探すステップを省けるわけです。

ECサイトではCookieの期限が切れるとログイン情報の再入力を求められますが、ディープリンクが設定されていれば、ECサイトからアプリの購入画面へ遷移し、情報を再入力する手間を省けます。このほか、プッシュ通知からアプリ内の特定の画面に直接遷移させるときも、ディープリンクの仕組みが利用できます。

ディープリンクとの向き合い方

ディープリンクは、すでにアプリをインストールしているユーザーに対して有効な仕組みなので、対応したアプリをインストールしていないユーザーは、そのままWebサイトで閲覧することになります(アプリストアに遷移させ、アプリをダウンロードさせることも可能)。

また、ユーザーをアプリに送客するので、Webサイト側の広告収入やページビューなどに少なからず影響が出ます。Webサイト側で収益を上げる仕組みがすでにできている場合は、アプリ側でのマネタイズについても検討する必要があるでしょう。

ディープリンクは適用箇所をまず一部に限定して設定し、ユーザーの反応や影響を見ながら効果を見極め、徐々に適用箇所を拡大してくとよいでしょう。

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