富士通の「LIFEBOOK WU1/X」は、13.3型のディスプレーを搭載した「LIFEBOOK UH」シリーズのカスタムメイドモデル。同社では、エントリーモバイルパソコンと位置づけているラインナップで、標準構成で8万5341円と同社のノートPCとしては最安。自宅利用のほか外出先に持ち運ぶことが多いビジネス用途にも向いているモデルだ。
スペックは標準構成でCPUがIntel Celeron 3855U (2コア/2スレッド/1.60GHz)、メモリーは4GB、ストレージは約500GB HDD。ディスプレーは13.3型ワイド(1366×768ドット)のノングレア液晶を採用している。バッテリー駆動時間は約8.6時間と長時間駆動に対応している。本体サイズ/重量は幅322×奥行き255×高さ21mm/約1.55kg。ディスプレー上部には約92万画素のWebカメラも搭載している。
外部出力にはHDMIとアナログRGBを搭載
外部出力として、HDMIと最近は珍しくなってきたアナログRGBを搭載している。割り振りはHDMIが左側面、アナログRBGが右側面だ。当然、HDMI出力できればそれに越したことはないのだが、「自宅にある古いディスプレーを活用したい」「出張先の古いプロジェクターと接続したい」といったHDMIが使えない局面で活きてくる。
USB端子はUSB 3.0が3つ搭載。内訳は右側面に1つ、左側面に2つとスタンダードな構成だ。そのほかに右側面にはSDカードリーダーとヘッドフォン兼用端子、左側面にはLAN端子を備えている。
なお、「LIFEBOOK WU1/X」は光学ドライブ非搭載モデル。最近はデータのクラウド化が進み、動画視聴もVODサービスが一般化してきて光学メディアを使用しないことが増えてきている。筆者としては光学ドライブを搭載しない代わりに価格を下げてくれればとてもありがたい。また、カスタマイズ構成で外付けDVDドライブも用意している。必要であれば追加すれば良いだろう。
タッチパッドは大型で分離ボタン
右下には指紋認証センサーも備える
キーボードはキーピッチが約17.8mmでキーストロークは約1.5mm。英字キーボードなのは試用機のため。見ての通りエンターキーが右側に埋没している形状のため慣れるまで少々打ちにくいかもしれない。
キーパッドはパームレストいっぱいに広がっている大型のものを採用している。クリックボタンは誤クリックを軽減できる分離タイプだ。右下にはセキュリティー対策として、指紋認証センサーを備えている。
どちらかというとビジネス向き
「LIFEBOOK WU1/X」は、約8.6時間の連続駆動時間やアナログRGBを搭載している点から見て、どちらかというとビジネス向きに寄ったモバイルPC。ディスプレーは画面の映り込みを軽減するノングレア液晶なので屋外での利用にも優しい。自宅利用では、長時間駆動を活かしてごろ寝しながらのVODサービスやブラウジングに最適の一台だろう。