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アプリの企画で必要な3つの基本的な視点

2016年01月27日 15時45分更新

文●池村 修/エキサイト

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「インストールされない」「使われない」「儲からない」リリースしたアプリを失敗で終わらせないため、100本超のアプリ運用実績を持つ「エキサイト株式会社」の事例から、アプリマーケティングの戦略・戦術・施策をまとめた書籍事例に学ぶスマホアプリマーケティングの鉄則87企画からプロモーション、分析、マネタイズまでから、現場ですぐに使えるノウハウを厳選して紹介します。

新たにアプリを開発するときは、「ユーザーの課題」「既存Webサービス」から企画を考える方法があります。App Annieで市場の動向をチェックして、参入の余地を探ります。

ユーザーが日々抱えている課題を解決する

新たなアプリを開発する場合、ただ漠然と考えていてもよい企画は生まれません。アプリの企画を2つの切り口から考えてみましょう。

1つは、ユーザーの悩みを解決する方法です。日々の生活の中で感じる「課題」や「悩み」を解決するアプリは、高い頻度で利用されます。たとえば携帯電話は、多くの人が抱える「家にいないときには連絡ができない」という課題を解決したことで爆発的に普及しました。

悩みを抱える人が多いほど、悩みが大きいほど、それを解決するアプリは飛躍的に広まる可能性があります。誰がどんな悩みや課題を抱えているのか、人々の行動を観察してメモを取っておくと、新しい企画のヒントになります。

収益性の高いWebサービスをアプリ化する

すでにWebサイトやWebサービスを運営している場合は、その中でもトラフィックが多く、収益性が高いサイトやサービスを選んでアプリ化する方法があります。あわせて、スマートフォンユーザーの行動にあった機能を提供できるか、アプリならではの付加価値を付けられるか、といった観点でも検討しましょう。

市場調査で参入の余地を探る

大まかな企画が決まったら、いきなり細部を詰めるのではなく、アプリの「市場性」をチェックしましょう。

マーケット分析サービスの「App Annie」は、App Store、Google Playなどのアプリストアでのダウンロード数、利用状況、ユーザー属性などのデー タを一部無料で提供しています。これから参入する市場が拡大傾向にあるのか、それとも縮小傾向なのか、調べられます。

App Annieで取得したデータと競合アプリの機能やコンテンツを一覧にまとめ、参入の余地があるか、あるとしたらどのようなポテンシャルを狙えるのかを検討します。この時点ですでに競争が激しく、市場が伸長する余地がないのであれば、方向転換を決断する必要があるでしょう。

市場性に問題がなく、企画を進める場合も、競合の中で自社アプリが勝ち抜けるように企画をブラッシュアップします。

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