「インストールされない」「使われない」「儲からない」リリースしたアプリを失敗で終わらせないため、100本超のアプリ運用実績を持つ「エキサイト株式会社」の事例から、アプリマーケティングの戦略・戦術・施策をまとめた書籍『事例に学ぶスマホアプリマーケティングの鉄則87企画からプロモーション、分析、マネタイズまで』から、現場ですぐに使えるノウハウを厳選して紹介します。
アプリリリース時以外にも、価格変更時やイベント開催時、大幅アップデート時など、プレスリリースを配信するチャンスを探りましょう。
プレスリリースを配信できる5つのタイミング
プレスリリースはアプリリリース時以外でも配信できます。新規ユーザーの獲得だけでなく、アプリが日々進化し続けていることをアピールすることで、一度離れてしまったユーザーの再訪を促し、既存ユーザーの満足度向上につなげましょう。
具体的には、以下のようなタイミングでプレスリリースを配信できます。
- 有料アプリを値下げしてセールを実施するとき/無料化するとき
- アプリ内イベント(コラボ等)を開催するとき/期間限定の企画があるとき
- 累計ダウンロード数が○○万ダウンロードを突破したとき
- メジャーアップデート時/新デバイスへ対応・新機能を追加したとき
- App StoreやGoogle Playで特集されたとき
ユニバーサルアプリのプレスリリースでiPadユーザー獲得
iOS版「エキサイトニュース」がiPadに対応してユニバーサルアプリ化したときは、フラットデザインの採用やiPad画面に合わせたUIの提供など、前バー ジョンとの違いや特徴を盛り込んだプレスリリースを配信しました。リリースには動画のURLも記載して、アプリの使いやすさをアピールしました。
実際、このプレスリリースは複数のメディアに掲載され、新規ユーザーの中でも特にiPadユーザーの獲得に成功しました。2回目以降のプレスリリースは、新機能やフルリニューアル、セール情報など、ニュース性の高い情報を盛り込むことでメディアに取り上げられやすくなります。
外的要因もプレスリリースにする
エキサイトニュースが「App Store Best of 2013 今年のベスト」に選出されたときにもプレスリリースを配信しました。アプリストアの特集に選出されるのはまれであり、業界内や一般ユーザーにアピールするよい機会です。アプリリリースやアップデート以外でも、プレスリリースを配信することで、露出機会の最大化を狙いましょう。