ファーウェイ通信 第11回
マニュアル設定が可能なカメラや便利な指紋認証センサーを搭載
最強クラスの5.5型SIMフリースマホ「HUAWEI Mate S」をレビュー!
2015年12月09日 11時00分更新
指紋認証センサーはスリープ状態から一気にロック解除まで可能
さらに端末の操作までできてしまう!
Mate Sの背面を見ると、すぐに気がつくのが指紋センサー。従来モデルからすでに対応していたのだが、スリープ状態で指紋認証センサーに指を置くだけで、一気にロック解除までなされ、端末が操作可能な状態になる。この点は指紋センサーを搭載した多くのスマホに対して、強味となる部分だ。
さらに最新世代の指紋認証システム「Fingerprint Sense 2.0」により、従来モデルと比べて、検出スピードや精度が2倍となっている。といっても、従来モデルも十分に早かったので、実は約0.5秒短縮されただけなのだが、使いたいときにすぐに使える状態になっている印象で快適度は大幅に増している。
指紋センサーを端末のセキュリティー機能にのみ使っているわけではないのも独自の要素だ。たとえばセンサー上で指を上下にスライドさせると、通知領域を開閉できる。5.5型と比較的大型のスマホなので、片手操作で画面の一番上から通知領域を引き出すには、わずかに端末を持ち替える必要があるのだが、この手間が無くなるのは大きい。さらに、長押しでカメラのシャッターを切ったり(特に自撮り時に便利!)、着信に出たり、ギャラリーの全画面表示の際に指を左右にスライドさせることで画像を切り替えたりといった操作が可能だ。
これはつまり、指紋センサー部分をタッチパッドのように使えるわけだ。ちなみにこれらの機能については登録した指以外でも反応するようになっているのも使い勝手がいい。
もうひとつの強力な独自のタッチ機能は「Knuckle Sense 2.0」だ。これはすでに発売されている「HUAWEI P8max」にも搭載されている機能だが、Mate Sではさらに進化。指の関節部分でダブルタップしてスクリーンショットを撮ったり、アルファベットを描画して特定のアプリを起動できるほか、画面操作の録画なども可能になっている。
おもしろいのは、指の関節部分でタップしたあと図形を描くと、その部分だけを選択してスクリーンショットを撮れるという機能。ギャラリーで写真を表示して一部分だけを切り抜くといった用途が考えられる。
フラグシップモデルらしく、もちろんカメラも強力
マニュアル設定での撮影が可能な「プロモード」が楽しい
イマドキのフラグシップ機と同様に、もちろんカメラ機能も充実している。マニュアルカメラのように各種設定を細かく指定できる「プロモード」では、露出や色味、シャッタースピード、ISO感度などを自分好みに変更し、思いどおりの絵作りが行なえる。
上記の作例は、同じ構図でホワイトバランスを変えて撮影してみたものだ。マニュアル設定と聞くと難しいイメージがあるかもしれないが、プレビューを見ながらいろいろ試すことができるので簡単だ。たとえば、Instagramで普段から色味を変えて個性的な写真を残している人は理解しやすいだろう。肉眼で見た風景に近づけるべく設定をしてもよいし、あえてそれをしないことでアーティスティックな写真を追求してみても楽しいだろう。このような操作がリアルタイムでいろいろ楽しめるのだ。
3種類のモノクロフィルターもおもしろい。標準モノクロのほか、コントラストを強めにした「インパクト」と柔らかな空気感を表現できる「ND」が用意されており、対象物によって使い分けることが可能だ。
そのほか、インカメラにはソフトライトLEDを搭載。たとえば、夜景をバックにセルフィーをした場合などに、肌の質感を保ったままで明るく撮影することができる。もちろん、ファーウェイのスマホではおなじみとなった、端末の持ち主の顔を自動的に判別してあらかじめ設定した内容で修正してくれる「パーフェクトセルフィー」機能も用意されている。
(次ページでは、「ビジネス用途にも役立つ機能多し」)

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