3.スタッフ
ネイルサロンでは、マンツーマンで数時間、ネイルの施術を任せることになります。ネイリストの親しみやすさや誠実さを伝えるのも、Webサイトの重要なポイントです。スタッフ写真は、やさしい笑顔の表情を撮りましょう。
緊張感をほぐすために、好きな食べもの、ペット、音楽などの話題を投げかけて、おしゃべりしながら何枚か撮っていると、だんだん表情がほぐれてきます。よい表情だと思ったらすぐにシャッターを切ります。連写の設定にして、タイミングよく連写する方法もあります。
露出やホワイトバランスはRAW形式で撮っておくと後から調整できますが、表情は後から変更できないので、何枚も撮っておくのが秘訣です。白い壁など、できるだけシンプルな背景で撮っておくと、後から使いやすい写真になります。
被写体が壁にあまり近づきすぎると、壁に濃い影ができて美しくありません。モデルとなるスタッフには壁から少し離れたところに立ってもらうと、ぼんやりした柔らかい影になります。
表情がかたく(かたい表情は怒ったように見える)、背景に余計なものが映り込んでいます。背景の絵などは外すか、または何もない壁を選び背景をシンプルにすると素材写真として使いやすくなります。
影は薄く、背景はシンプルに
同じネイルでも、背景を気にせずに撮ると素人写真そのものになってしまいます。シンプルな背景で撮ることを心がけましょう。また、濃い影が出ているところにはレフ板などで光をあてて、影を薄くするように撮影します。
それでも影は出てしまうので、撮影後、Lightroomで調整します。シャドウと黒レベルのパラメーターをプラス側に調整すると影がよりソフトになり、肌がきれいに見えます。女性が嫌うシワなども目立たなくなります。また、明瞭度のパラメーターを少しマイナス側に調整すると、全体がソフトな感じになります。
右下の写真は、背景を入れて影が濃く出てしまったサンプルです。ごちゃごちゃとして整理されていない背景、影の濃い写真は、きれいに見えず、素人っぽくなります。
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