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2015年秋冬モデル「dynabook KIRA V83/T」の性能をチェック

最新の「dynabook KIRA」、変わった点はわずかでもしっかり進化している

2015年11月12日 11時00分更新

文● 八尋/ASCII.jp

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「dynabook KIRA V83/T」

 自宅や会社で使用する相棒として私が常に持ち歩いている「dynabook KIRA」。そんなdynabook KIRAシリーズの2015年秋冬モデルで、Windows 10 Home(64bit)を搭載する「dynabook KIRA V83/T」が登場している。前回は、dynabook KIRA V83/Tの外観や使い勝手について紹介した。今回は、dynabook KIRA V83/Tの性能や従来モデルから何が新しく進化したのかを紹介しよう。

Windows 10 Homeを採用

 dynabook KIRA V83/Tは、Windows 10 Home(64bit)を採用している。Windows 10は、スタートメニューの正式な復活はもちろん、Windows 8から登場したライブタイルなどのタッチ向け機能もうまくミックスすることでバランスのとれたOSになっている。その中でも、私が特に気に入っているWindows 10の新機能は、「タブレットモード」と「仮想デスクトップモード」だ。

 dynabook KIRA V83/Tは、タッチ操作に対応するディスプレーを搭載する。タブレットモードは、デスクトップ画面からアクションセンターを呼び出し、「タブレットモード」をタップすることで移行可能だ。タブレットモードに移行すると、Windows 8からタッチ対応デバイスに搭載された「Modern UI」のようなライブタイルがずらっと並ぶ。

 タイルは表示数やサイズなどを自分好みに配置をカスタマイズ可能なので、お気に入りのウェブページやアプリをトップに表示しておけば、タッチ操作のみですぐに見たい情報を閲覧できたり、使いたいアプリを起動できる。机がない場所など、dynabook KIRA V83/Tを膝の上に置いて操作するときに便利だ。

タブレットモード。普段よく使うウェブページやアプリを表示させておけば便利

 仮想デスクトップモードは、マルチディスプレー環境のように複数のデスクトップを利用できる機能だ。タスクビューから追加と切り替えが可能で、Win+Tabキーを押して「デスクトップを追加」をクリックし、新しく追加されたサムネイルを選択すると仮想デスクトップが開く。メインのデスクトップにはブラウザーとテキスト、仮想デスクトップにはTwitterとLINEアプリといった具合に、用途によって使い分けられる。

仮想デスクトップモードは、使い勝手もいいが、気持ちの切り替え的にも役立つ。ただし、仮想デスクトップを増やせばその分動きも若干重くなってしまうので、2つから3つ程度に抑えたほうがいいだろう

 作業を一休みしてTwitterやLINEを確認するときに、いちいちブラウザーやテキストを最小化してアプリを起動する手間が省ける。私の場合、テキスト入力中にTwitterやLINEを開いているとどうしてもそっちが気になってしまい、集中力が欠けてしまう。仕事をしている時に仮想デスクトップを使っていれば、切り替えない限り表示されないので、気持ちの切り替えもできるのだ。

デュアルマイクと「TruRecorder」で話者を識別

 従来モデルの「dynabook KIRA V83/PS」は、モノラルマイクを内蔵しているが、dynabook KIRA V83/Tではデュアルマイクを内蔵。これにより、東芝のボイスレコーダーアプリ「TruRecorder」を使って、録音時に音の到達時間を計算して声の場所を判別することが可能になった。会議中に議事録をとならくてはいけない場合など、テキストを起こしながらTruRecorderで録音をしておけば、後々録音データを聞き直すことで、誰が何の話をしていたかまでわかるので便利だ。

デュアルマイクで音の到達時間を計算し、話者を識別してくれる

話者は最初空欄なので、名前を入れておけば後々聞き直すときに便利だ

普段作業には十分すぎる性能

 続いて、dynabook KIRA V83/Tの性能について紹介する。dynabook KIRA V83/Tの主なスペックは、Core i5-5200U(2.2GHz)、8GBメモリー、256GB SSDという構成だ。パソコンの総合的な性能を計測する「PCMark 8」では、「Home accelerated」で2620という結果だった。モバイルノートとしては高めの数値で、文章作成やウェブ閲覧など、普段の作業には十分すぎる性能だ。

「PCMark 8」の結果

 ストレージの性能をあらわすCrystalDiskMarkでは、シーケンシャルリードで552.2/秒という結果に。取材で撮影した写真データの取り込みやパソコンの起動、アプリケーションの起動が早いので、作業効率も上がる。これらの動作が遅いとイライラして集中力も落ちてしまうので、SSDを搭載しているのはうれしい。

 また、総合的な3D性能を計測する「3DMark」では、DirectX 10相当の「Sky Diver」が2089、「Cloud Gate」が5138、ICE STORMが5万1321という結果だった。仕事の合間に、ブラウザーゲームや負荷が低めのMMORPGなどであれば、解像度を落としたりすれば十分プレーできる。自宅ではゲーミングパソコンでガッツリプレーして、出張などで空いた時間にちょっとレベル上げしたいなんてときにある程度動いてくれるのはうれしい。

「3DMark」の結果

直販モデルはさらにハイスペック!

 そのほか、東芝ダイレクト限定で、Core i7-5500U(2.6GHz)、512GB SSDを搭載する「dynabook KIRA VZ83/TS」も販売している。より高速かつ大量のデータを保存したいという場合は、dynabook KIRA VZ83/TSをオススメする。

dynabook KIRA V83/Tで快適モバイルノートライフを!

モバイルノートでスペックも妥協したくない人にオススメ

 dynabook KIRA V83/Tは、重さが約1.32kgと軽いほか、マグネシウム合金を採用することで堅牢性も兼ね備えている、バリバリ使うモバイルノートとして持ってこいのマシンだ。加えて、SSDと搭載で写真データの取り込みやパソコンの起動、アプリケーションの起動なども早いほか、Core i5-5200U(2.2GHz)、8GBメモリーと仕事でもプライベートでも十分快適に使える性能を持ち合わせている。持ち運び用のモバイルノートでも、スペックに妥協できない人は、dynabook KIRA V83/Tを選択してみてはいかがだろうか。

試用機の主なスペック
機種名 dynabook KIRA V83/T
CPU Core i5-5200U(2.2GHz)
グラフィックス インテル HD グラフィックス 5500
メモリー 8GB
ストレージ 256GB SSD
ディスプレー 13.3型(2560×1440ドット)、タッチ対応
光学式ドライブ
通信規格 無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n/ac)、Bluetooth 4.0
インターフェース USB 3.0端子×3、HDMI出力端子×1、マイク入力/ヘッドフォン端子×1、SDカードスロット×1
内蔵スピーカー harman/kardon ステレオスピーカー
内蔵カメラ 約92万画素ウェブカメラ
サイズ/重量 およそ幅316.0×奥行207.0×高さ9.5~19.8mm/約1.32kg
OS Windows 10 Home(64bit)

直販モデル「dynabook KIRA VZ83」はコチラ

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