クリプトンは9月30日、2ウェイ 密閉型スピーカーシステム「KX-5P」を発表した。
同社がスピーカー市場に参入してから「ちょうど10年目に発売される10モデル目のスピーカー」ということで、アニバーサリー的な意味合いを持つモデルとなる。Pは「Piano&Performance」を表し、ピアノ塗装で仕上げ、配線材などにもこだわった(後述)上で、同社のフラッグシップモデルなどに比べると、価格を抑えている点が特徴。50kHzまでの再生が可能な35mm径ツイーターを搭載し、ハイレゾ音源の再生にも対応する。
アルニコマグネットを使用したウーファーは駆動力と歪みの少なさを両立した「クルトミューラーコーン・ウーハー」。低域共振周波数を35Hzに設計し、伸びやかで豊かな低域を実現した。
エンクロージャーはおよそ18mmのパーチクルボードを採用した密閉型で、表面は6面ともピアノ塗装で仕上げた天然材のつき板。KX-5Pは2010年に発売したパープルウッド製の「KX-5」をベースとしており、構造や仕様に似た部分も多いが、エンクロージャーの材質を変えたために、回路変更以外にも、吸音材の挿入方法や配線材も変更(クリプトンSC-HR1000M)しているという。
価格はペアで52万3800円。10月下旬の発売を予定している。