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光と電波の間に位置するテラヘルツの利用に向けて

世界初、数十Gbit/秒高速無線通信に向けたテラヘルツ受信機

2015年09月09日 18時57分更新

文● 行正和義 編集/ASCII.jp

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テラヘルツ帯高感度受信機とその断面構造(受信増幅チップ実装部の断面)

 富士通および富士通研究所とは9月8日、高速無線通信を可能とする300GHz帯小型受信機を世界で初めて開発したと発表した。

 100GHzを超える電波はテラヘルツ波と呼ばれ、現在の無線通信で用いられている800MHz~2.4GHzよりもはるかに高い周波数を持つため、通信速度も100倍に高められる。しかしテラヘルツ波はその周波数の高さから特殊なアンテナや導波管、増幅モジュールを必要とするため小型化が難しかった。

テラヘルツ帯高感度受信機の内部構造(内蔵アンテナと受信増幅チップの接続部)

 富士通および富士通研究所では、微細加工が可能なポリイミドをプリント基板とし、波長の1/10という数十ミクロン間隔で配置した電気配線を用いてアンテナと受信増幅チップを一体化。容積0.75cm3(出力端子除く)という超小型の受信アンテナを試作した。

 スマホなどに搭載可能なサイズとしたことから、携帯端末でも数十Gbit/秒の通信に対応できるようになり、4Kや8Kといった高精細化する映像の転送や、大容量化するストレージのバックアップなどさまざまな利用が考えられる。富士通および富士通研究所では、2015年度中に高速データ転送実験を開始し、2020年頃の実用化を目指すとしている。

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