今回オススメするのは、レーザーマーカー付き 放射温度計「400-TST430」。体温計でもなければ室温計でもなく、渋谷系でもない。モノものしい名前をしているが、拳銃タイプの温度計で、狙ったものの温度を測るというもの。
しかもレーザー照準器が付いているので、ターゲットをロックオンしたら逃がさない(って、自分で追っかっけるんだけどね)。そしてトリガーを引くと一瞬にして温度が分かるという、他にはない温度計なのだ。
お手頃価格で買えちゃうこの放射温度計。一度使うと手放せなくなること請け合いで、「あーーっ!温度測りてーっ!」という欲望に掻き立てられる素敵アイテムだ。オトコなら常に携行して、さっと取り出し、スマートに測定したい。
放射温度計スゲーよ! スゲーよ! 放射温度計
ご存知の方も多いかも知れないが、筆者は実験系の記事をよく書かせてもらっている。スマホや電池の性能はもちろん、蚊取り線香やエナジードリンクの性能まで、自分で書いていてネタなのか実用記事なのかわからなくなる(笑)。
そこでは色々なセンサーや測定器を使って、見えづらい性能を見える化してきた。中でもとりわけ測定することが多いのが温度。室温の変化を調べたり、機器がどれぐらい発熱するかを測ったり、ハードディスクは何百度のオープンで焼くと壊れるかを測ったりする。
でもひとことで温度を測ると言っても、温度計にはたくさんの種類があるのをご存知だろう。もっともポピュラーなのは室温計や体温計、パソコンを使っている人だとCPU温度計もある。あと調理関係だとマイナス値から油の温度まで測れるものもある。さらにオーブンの300度以上〜炎の温度まで測るなら、ちょっと特殊な温度計を使うことも。
多種多様な温度計があるけれど、やってることはみな同じ。対象物に温度のセンサー部を触れさせて、センサーと対象物の温度が同じになったところで数値を読み取る。
ここで紹介する「放射温度計」は、非接触なので従来式の温度計とはまったく違う。たとえば次のような違いだ。
項目 | 一般的な温度計 | 放射温度計 |
---|---|---|
測定時間 | 時間がかかる | 一瞬で測れる |
測れる温度帯 | 範囲が狭い | マイナス数十度〜何百度まで幅広い |
対象との接触・非接触 | 触らないと測れない | 触らなくても測れる |
正確さ | がんばるとスゲー正確 | どうがんばっても誤差が多い |
気温の測定 | 見えない空気の温度も測れる | 見えないものは測れない |
測定範囲 | ピンポイント | 近くは直径数cm、離れるとm単位 |
この違いを踏まえると放射温度計でしか測れないものがある。
- 次々と一瞬で温度を測る
- 手で触れない場所の温度を測る
- 衛生上触れない、触れられないものの温度を測る
- 動いているものの温度を測る
食品工場を次々流れる加工品なんかはお手の物だが、日常生活でも便利に使えるシーンが多々あるので、次以降で紹介しよう。
(次ページ「レーザー照準器で狙ってトリガーを引く! ゴルゴ13も驚きのカンタンさ」へ続く)