楽天(株)と(株)クレックスは10日、家庭・法人事業者向けの電力販売に向け、業務提携の検討を開始したと発表した。
両社は今後、センサーやIT技術で住宅のエネルギー管理を行うシステム「ホームエネルギーマネジメントシステム(HEMS)」などを活用し、クレックスのLPガス顧客に対し、電力・ガスの販売と「楽天スーパーポイント」を組み合わせた新たなサービスを共同開発する予定。今月からクレックスの関東圏の既存顧客を対象に、1万世帯のモニターを募集して顧客ニーズなどを調査する。
楽天は多様なサービスを提供する「楽天経済圏」を拡大しており、エネルギー事業の分野でも2016年の電力小売全面自由化や17年に予定されるガス小売全面自由化に向け、新たなサービスを検討していた。クレックスは、電気小売事業を検討し、HEMSを活用した新規需要開発に強みを持つ提携先を探していた。両社は新サービスの共同開発に期待が持てると判断し、業務提携の検討で合意した。