大日本印刷(株)は8日、ネットと店舗での購買やポイントなど生活者のデータを活用してマーケティングを支援する分析・管理ツール「DNPオムニチャネル対応型データ・マネジメント・プラットフォームdiip(ディープ)」を発売した。
「diip」は、生活者がさまざまな機器から情報へアクセスするログを時系列で把握。リアル店舗にセンサーなどを設置することで、生活者の来店日時や店内で動くルート(動線)、滞留時間なども把握できる。これらの複数のデータを集め、生活者が初めて情報に接触した時から購入までの行動を可視化し、潜在顧客を優良顧客へ育成する最適なマーケティングを提案する。目的に応じた集計・分析のための基本メニュー(分析用のテンプレート)は80種類を実装。また、キャンペーンの対象となる生活者の抽出やスケジュール管理ができ、単発のキャンペーンの効果検証だけでなく、販促の費用対効果を継続的に把握して改善する機能を持つ。
生活者がアクセスする最初のウェブページを改善するLPO(Landing Page Optimization)やEメール対応機能、スマートフォン用アプリのプッシュ配信機能も装備。マーケティング担当者が個人情報などの重要情報をセキュリティレベルが高い環境で分析でき、生活者一人ひとりの購買行動に合わせた企業のマーケティングを支援する。
DNPは流通業界で進むオムニチャネル化の動きをビジネスチャンスと捉え、生活者のさまざまな行動のデータを統合的に分析し、一人ひとりに最適なマーケティングを支援する分析・管理ツールを開発した。