業務向けに匹敵、「富士通 WEBMART」で今すぐ買える高精細3Dプリンター

コミケに備える!? 国産3Dプリンター「3D Magic Egg」でストラップ作成 (4/4)

2015年06月26日 11時00分更新

文● 織野至、編集●ハイサイ比嘉／ASCII.jp

高精細かつ高速な3Dプリント出力が魅力

　駆け足になってしまったが、MF-1150はMF-500よりも高精細に出力できるようになっており、ASCII.jp読者であれば結構“フツーのプリンター”感覚で扱えるといっていい。キモは3Dデータなので、そちらに全力を注いで、MF-1150の出力が終わるのを待つということになる。また、動作音は大きめではあるものの、MF-500より静かな印象を受けた。

　また、今回の記事作成中に特に印象的だったのは、非常に高速に3Dプリントできる点だ。3D CGツールの利用経験がある方なら、MF-1150を使って格段に精細なデータを比較的短時間で出力できるだろうと実感している。

3Dプリントには、デスクトップPCと大画面液晶ディスプレーが必須

　3D CGツールでは、キーボードやマウスを多用することが前提になっている場合が多い。出力したい3Dデータのモデリングや生成自体は一般的なPCで可能なのだが、この理由からデスクトップPCで作業環境を構築することを強くオススメしたい。将来的にMF-1150で大きなデータを3Dプリントしたいという場合でも、デスクトップPCならパーツを買い足すことでパワーアップできるため、対応しやすいだろう。

　また、モデリング時は4つのウィンドウ（正面・背面・上面・カメラなど）を常に開いているような状態になるため、高解像度表示に対応した大画面液晶ディスプレー以外では、効率が悪くなってしまいやすい。

　今回は、Core i7-4790を搭載した富士通のデスクトップPC「ESPRIMO WD2/S」および20型ワイドノングレア液晶 HD+ ディスプレイ、MF-1150を組み合わせて利用しており、データのコンバートも含めて非常に快適だった。

富士通のセパレート型デスクトップ「ESPRIMO WD2/S」は、直販サイト「富士通WEB MART」限定販売のモデル

富士通 WEBMART「3Dプリンターキャンペーン」

　富士通WEB MARTでは、「3Dプリンターキャンペーン」を開催中だ。期間は6月12日から7月1日14時まで。

　キャンペーン内容は、富士通WEB MARTのみの特別プレゼントとして、材料となるフィラメント（PLS）を1ロール分追加プレゼントするというもの。入門機「MF-500」用：2700円相当、上位モデル「MF-1100」「MF-1150」用：5000円相当だ。

　また、「MF-500」を富士通WEB MARTのみの特別価格で販売しており、通常価格9万700円（税込）がなんと8万2800円（税込）となっている。この機会に、3Dプリンターの世界に飛び込むのだ！

主なスペック
製品名	「3D造形システム 3d Magic Egg」(MF-1150)
富士通 WEBMART価格	24万7300円（税込）
造形方式	熱溶融積層（FDM）方式
ヘッド数	1個（内製ヘッド）
成形テーブル	ヒーター付き
冷却ファン	ダブル
内部LED照明	標準搭載
最大造形サイズ	200×200×170mm
Z軸解像度最小積層ピッチ／最大積層ピッチ	0.05mm（条件付き。すべてのデータで0.05mmを保証するものではない）／0.5mm
使用材料	ABS／PLA（標準は直径3.00mm。ヘッド交換により直径1.75mmも使用可）
入力データ形式	STL
ソフトウェア	制御ソフトウエア：日本語Pronterface、スライサーソフト：日本語Slic3r。「Sunny 3D」「Shade 3D ver.14 Basic」
サポートOS	Windows 7／8／8.1、Mac OS X 10.7以降
データ転送	USB接続、MicroSDカード（Gコードファイルを記録して使用）
サイズ	500×550×530mm
重量	17kg
付属品	フィラメント1巻（白、直径3mm、1kg）、USBケーブル（1.5m）、チュートリアル、ポリイミドテープ（テーブル貼り付け済み）
マニュアル	ユーザー登録後にダウンロード