市場調査会社の米eMarketerは現地時間9日、世界の広告支出に関するレポートを発表。2014年の世界の広告支出額は5454億ドルで、前年比5.7%のプラス成長となった。同規模は12年から右肩上がりで拡大し、12年は前年比4.4%増、13年も前年比2.6%増で、将来予測として15年は前年比5.3%増。18年まではプラスで推移すると見込んでいる。
2014年のデジタル広告の支出額は1401億5000万ドルで、全広告に占める割合は25.7%。広告支出額の4分の1がデジタルになるという。この割合は12年に20.8%、13年23.3%と毎年じわりと高まってきており、18年には32.3%と全広告の3分の1に迫る勢いだ。
さらに、デジタル広告に占めるスマホ・タブレット向けモバイル広告の割合は、12年では8.4%と1割に満たない規模だが、13年に14.8%、14年には23.3%へと拡大。18年になると50.9%と、デジタル広告の半分がモバイル向けになると予測している。
たとえば、フェイスブックがモバイルユーザーの獲得とモバイル広告での収益拡大を図ったさまざまな施策を展開しているように、広告のデジタル化とモバイル化は王道となりつつある。