スマホ調査・マーケティングを事業展開するドコモドットコムでは、グーグルが公表している「Google Playランキング」をもとに同社独自で集計した「Google Play月間ランキング」を「スマートフォンレポート」で公開している。
5月のランキングでは、「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 炎のカスカベランナー!!」と「ONE PIECE トレジャークルーズ」が1、2位を占め、人気アニメを原作とするゲームが上位を独占した。このツートップを含め上位10のうち7つをゲームアプリが独占。ゲーム以外のジャンルでは、音楽アプリが2つとツールアプリとしてユニクロの「UTme!」アプリがトップ10入りした。
「アプリと言えばゲーム」と言っても過言ではない状況だが、これは裏を返せば、ゲーム業界にとってスマホはゲーム機としても欠かせない存在であると言える。スクウェア・エニックスはその点に目をつけ、他のゲーム機向けでヒットしたタイトルのスマホ版をリリースすることに力を入れている。その1つが「ドラゴンクエスト(ドラクエ)」だ。
ドラクエは、同社が開発・発売するロールプレイングゲーム(RPG)。任天堂の据え置き型ゲーム機「ファミリーコンピュータ(ファミコン)」向けパッケージゲームソフトとして1986年に発売されると爆発的なヒットとなり、その後もシリーズ化され、「スーパーファミコン」や「プレイステーション(PlayStation)」、「Wii」など他の据え置き型ゲーム機をはじめ、「ニンテンドーDS」や「プレイステーションポータブル(PSP)」といった携帯ゲーム機向けにもリリースされてきた。
そして昨年10月に同社はドラクエシリーズのスマホ版アプリを配信開始。今月26日には「ドラゴンクエストII 悪霊の神々」を配信する予定だ。ドラクエIIは1993年にスーパーファミコン版がリメイクされたが、スマホ版では操作方法などをスマホ向けに最適化している。これはいわば「ゲームはスマホで」という今の流れを物語っている。