駅や空港、ショッピングセンター、コンビニエンスストア、カフェなど、Wi-Fi(公衆無線LAN)サービスが街中に広がりつつあるなか、日本郵便もこのたび、郵便局で公衆無線LANサービスを提供していくと発表した。
NTTドコモとau、ソフトバンクモバイルの国内主要3キャリアに対応し、利用できる郵便局は東京23区内の1000局(一部を除く)を中心に順次拡大。神奈川県や埼玉県、千葉県といった東京近郊をはじめ、大阪府や福井県にも広げていくという。公衆無線LANサービスを利用できる郵便局には各キャリアのステッカーは貼り付けられる。
郵便局の「お客さまロビー」の設置された公衆無線LANスポットでは、スマホやタブレット、ノートPCなどで無線LANを使いインターネットに接続することが可能。郵便局側からすれば、無線LANを利用したいユーザーを獲得することで利用客数の拡大を見込める。
昨年、観光庁が発表した訪日外国人旅行者に対するアンケート調査では、旅行中に最も困ったこととして「無料公衆無線LAN環境(23.9%)」が「コミュニケーション(17.5%)」を上回りトップに挙がった。こうした外国人向けにも公衆無線LAN環境の整備が求められているだけに、今回の郵便局のように公衆無線LANサービスを導入する動きは今後も活発化しそうだ。