米ポケット(Pocket)が提供しているアプリ「Pocket」は、Web上で見つけた記事や動画などをその場ではなく「後で見る(save-for-later)」ことが可能なように保存できるもの。英語版のみだが、その使い勝手の良さから世界中で利用され、登録ユーザー数は1100万以上に及ぶ。
同社によると、非英語での利用は全体の4割を占めることから、このたび、スペイン語と日本語、ドイツ語、ロシア語、フランス語、イタリア語に対応した。この6言語ではユーザー数が22%にのぼり、日本語は非英語でスペイン語に次いで2番目にユーザー数が多い言語だった。
「Pocket」アプリは、ネットを閲覧中に気になる記事やブログ投稿、SNS投稿、動画などを見つけた際、そのURLを保存できるもの。インターネットブラウザのブックマークとは異なり、保存した記事や投稿、動画などを後で見ようとしたときにわかりやすく、ハイライトのように表示できる点が大きな特徴。また、該当ページをダウンロードし、オフラインの状態で後から見ることも可能となっている。
対応OSはウィンドウズ(Windows)やMacをはじめ、iOS、アンドロイド(Android)、オペラ(Opera)など多岐にわたり、パソコンやタブレット、スマホといったさまざまな端末で利用可能。複数の端末で共有し、移動中や空き時間にスマホでネットを閲覧して記事を保存し、後で保存した記事をパソコンでじっくりと見る、といった利用にも対応する。後で見た記事や動画は簡単に削除できるためブックマークするよりも手軽だ。TwitterやFlipboard、Ziteなど500以上のアプリと連携しており、たとえば、保存した記事や動画をTwitterで知り合いなどに拡散することもできる。
忙しいため、記事タイトルや見出ししか見ていなかった記事を結果的に読み逃してしまうことを防ぐツールとして有効。多忙なビジネスパーソンにとっては強い味方だ。