ジャパネットたかたと言えば、出演者が軽妙な語り口で視聴者を引き込み、思わず商品を買う気にさせてしまう通販番組のワンシーンが頭に浮かぶ。“その気”になれば番組中に表示される電話番号へかけて商品を購入することが可能だが、その商品について“もっと知りたい”となった場合、同社の通販サイトにある該当商品の紹介ページへアクセスする方法がある。
しかし、パソコンやスマホなどで同社の通販サイトを開き、該当商品を検索して……という操作は意外と手間で、操作中に“その気”が薄れてしまうことも。そこでジャパネットたかたは、通販番組を視聴している際に手軽に同社通販サイトの該当商品紹介ページへアクセスできるサービスを開始した。
その方法は、スマホを番組画面にかざすだけ。事前に「ジャパネットアプリ」をインストールしておき、アプリ上の「テレビにかざして買い物カメラ」機能を起動させ、スマホのカメラで画面を読み込ませれば自動でサイトにアクセスできる。対象となるのは、ジャパネットたかたの専門チャンネル「ジャパネットチャンネルDX(ジャパチャンDX)」。このサービスでは富士通研究所が開発した技術を利用しており、人間には気づかない信号を映像に組み込み、スマホがその信号を認識することで動作する仕組みとなる。
アスキークラウド2014年1月号(11月22日発売)では特集「対アマゾン 流通本土決戦」をはじめネット通販のビジネス戦略をまとめている。今回のジャパネットたかたの動きは、通販チャンネルと通販サイトをシームレスに結び付けることで視聴者を顧客へと結び付けようという取り組みとして注目される。
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