The Pet Recognition Companyは10月29日、行方不明のペットを再発見するための「PiP」を11月5日から開始することを発表した。
PiPはクラウドファンディングIndiegogoで資金を獲得して実現したサービス。無料でダウンロード可能なiPhoneアプリが提供され、迷子の犬猫を撮影・報告する機能(無料)と、ペットが行方不明になったときの「アンバーアラート」機能(有料)を持つ。
ペットの飼い主はペット1匹につき1アカウント(種類やサイズ、性別・特徴、顔写真)を作成しておき、行方不明になったときに「アンバーアラート」を送信する。
PiPではアラートが発せられると保護・目撃情報を検索してマッチングする。また、飼い主の近所にある獣医師や動物保護施設のソーシャルアカウントに連絡、PiPユーザーへの告知、Twitterやfacebookなど各種ソーシャルメディアに行方不明情報を投稿する。
さらにPiPシステムはPiPのユーザーが登録した保護・目撃情報だけでなく、各種ソーシャルメディアで一般投稿されたペットに関する画像をスキャンし、顔認識して発見に務める。顔認識で発見された場合は誤検出を避けるためPiP従業員が人力で照合し、同一個体かどうかを確認したのち飼い主に連絡する。同社の開発したペット特化顔検出アルゴリズムにより、猫や犬の98%を認識することができるという。
料金はペット1匹(1アカウント)につき1.49ドル/月。11月5日よりiPhone用アプリが公開される予定のほか、Android版も予定しているという。PiPの運営側が把握する動物保護施設など地域的なサービス範囲はあると考えられるが、発見・保護情報の共有やSNS画像検索など、日本国内でもユーザー数が増えれば効力を発揮しそうだ。