モリサワは1日、ユニバーサルデザインのOpenTypeフォント「モリサワ UD書体」シリーズに新たに明朝体3書体、ゴシック体6書体を追加すると発表した。2009年2月の時点で発表していた、ゴシック体/丸ゴシック体の各6書体と合わせて、全21書体を今秋に発売し、同社が運営する年間契約システム「MORISAWA PASSPORT」を介して提供する。
UD書体は、ユニバーサルデザインの考えに基づき、「文字のかたちが分かりやすいこと、文章が読みやすいこと、読みまちがえにくいこと」を基本コンセプトとして設計されたOpenTypeフォント。
同社によれば、ゴシック系UD書体、丸ゴシック系UD書体はそれぞれ読みやすさに定評のある「新ゴ」/「新丸ゴ」をベースにしながら、濁点・半濁点を大きくしたり、文字を手書きのかたちに近づけたりするといった工夫を施したという。また、明朝系UD書体についてはまったく新しく開発した。
書体の提供方法は、現時点では「MORISAWA PASSPORT」のみの提供で、これ以外のパッケージ等での提供は現在未定。MORISAWA PASSPORTのユーザー向けには、アップグレードキットが無償配布される予定だ。