Apple Remote Desktop 3

【レビュー】マニュアルなしですぐ使える! 純正リモート管理ツール『Apple Remote Desktop』の最新版

リモコンソフトの定番『Timbuktu』と比較

『Timbuktu Pro』は、基本的に1対1で接続し、マシンを遠隔操作するためのソフト。利用には、管理マシンとクライアントマシンの両方にソフトをインストールする必要がある。

複数のデスクトップの監視や操作は行えず、ドラッグ＆ドロップによるデスクトップ操作、マシンの再起動やスリープ解除には非対応だ。ソフトウェアの一括アップデートなども不可能で、管理/制御という面ではリモートデスクトップに軍配が上がる。

『Timbuktu Pro for Mac』は、 (株)ディアイティが販売するリモート管理ソフト。Mac OS X 10.3.9以上に対応し、Intel Macでも利用可能だ。価格は2万9800円(2ユーザー)、10万6800円(10ユーザー)、28万4200円(30ユーザー)

ただし、インターネット経由で自宅のマシンなどを利用する際に、Skypeのコンタクトリストを使って接続を確立できる点は便利。手動のルーター設定やIPアドレスの指定が必要ないのは快適だ。

また、マルチプラットフォーム版を用意しており、Mac同士だけでなくウィンドウズの管理も可能。リモートデスクトップでもほかのOSの管理は可能だが、フリーの遠隔操作ソフトである“VNCクライアント」”をアクセス先に組み込んで利用するため、機能は著しく限定される。

Apple Remote Desktop 3と比べると、Timbuktu Proは、よりパーソナル向けの遠隔操作＆コミュニケーションツールという性格が強い。

接続マシン同士でTimbuktu ProとSkypeを起動し、Skypeのコンタクトリストから接続先を選ぶだけで接続可能

【結論】

【○】
すべてが直感的に操作でき、多機能ながら非常に使いやすい。OS Xの“共有”パネルで設定するだけなので、特別なクライアントソフトを組み込む必要がないのもうれしい。大規模ネットワークからパーソナルユースまで幅広く対応し、本格的な管理業務を根本的にサポートできるだろう。
【×】
率直に言ってこれといった欠点はなく、極めて完成度が高い。強いて言うなら、Spotlight機能を持たないTiger以前のOSを管理する際に、管理マシン側でクライアントマシンのSpotlightインデックスを作成する、などのオプションや、チャット連動の外部接続の機能もあるとうれしい。

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