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確定申告書類作成ソフト

レビュー:Macの青色申告 Ver.4

2008年02月05日 08時30分更新

文● 栗原 亮

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青色申告65万円控除に必要な複式帳簿の作成を強力サポート


Macnoaoiro 【SPEC】
開発・発売元●マグレックス(株) 価格●1万3440円 
http://www.magrex.co.jp/

対応システム●OS X 10.4.8以上(Leopard対応) 対応機種●PowerPC G3以上、またはインテルCPUを搭載したMac

【COMMENT】
青色申告の複式帳簿をMacで作れるのはありがたい。専門知識がなくても、設定をして伝票の入力を行っていくうちに決算書を作成できた。


 「Macの青色申告 Ver.4」は、青色申告で65万円の特別控除を受けるために必要な複式帳簿の入力を支援するソフトだ。青色申告とは、個人事業所得者、つまり給与ではなく報酬として収入を得ている人が選べる所得税の申告方法のこと。個人商店やフリーランスで働いているライター、イラストレーター、プログラマーなども対象となる。’08年の3月15日までに税務署への開業届と青色申告申請承認書を提出しておけば、来年の’08年度ぶんの申告書の提出から青色で行えるようになる。青色で申告すると経費の取り扱いや控除の点で特典あるため、所得税の納付税額が抑えることができるのだ。

 そして青色申告には10万円控除と65万円控除の2種類があり、65万円控除を受けるには本格的な複式帳簿を提出しなければならない。しかし複式帳簿の記帳には若干の専門知識が必要なので、多くの人が申請に踏み出せない要因となっている。

 そこで、本ソフトの出番。複雑な計算や専門知識がなくても決算書をスムーズに作成できる。操作もわかりやすく、作成までの流れは大まかに3ステップしかない。まずは「設定・登録」タブで、基本の情報と設定を入力する。

macnoaoiro

「設定・登録」タブから基本情報を登録する。初回起動時の申告区分は、不動産収入がない場合「一般」を選ぶ

macnoaoiro

「自宅を仕事場にしている場合は「設定・登録」タブの「経費按分設定」を開き、家事消費の割合を指定しておく

 日々の帳簿を「入力・表示」タブで入力し、最後に「集計・決算」タブで申告時に提出する賃借対照表、損益計算書などを集計、印刷する。

 バージョン4では固定資産台帳が追加され、業務で使用するパソコンや自動車など減価償却が必要な資産の計算も自動的に行えるようになった。

macnoaoiro

「固定資産台帳」は減価償却が必要な資産の取得年月日、耐用年数などを入力し、償却額を自動計算するものだ

 このソフトを利用することで負担を大幅に軽減できることは間違いないだろう。


(次ページに続く)

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