(株)東芝は16日、映画の制作・配給やビデオ・DVDの販売など、映像事業を行なう同社の100%子会社である東芝エンタテインメント(株)について、全株式を(株)博報堂DYメディアパートナーズに売却する株式譲渡契約を締結したと発表した。これにより、東芝エンタテインメントは5月1日付で博報堂DYメディアパートナーズの100%子会社となる。
東芝では、グループの経営資源の最適配分という観点から、事業の集中と選択を検討。その結果、映像事業において30年の実績を持つ博報堂DYメディアパートナーズに事業継承することが、東芝エンタテインメントの事業継続・発展に最適であるとの結論に達したとしている。
東芝ではグループ内でのメディアコンテンツ事業について、今後は同社の得意分野であるネットワーク技術、放送・通信技術、デジタルメディアプロダクツなどとのシナジー効果が見込める分野に経営資源を集中していくとしている。
東芝エンタテインメントは、東芝が2003年10月にアミューズピクチャーズ(株)を買収して商号変更された映画製作・配給会社。代表作には、『蟲師』『記憶の棘』などの映画や、『灼眼のシャナ』『ぺとぺとさん』などのアニメがある。
