【2007 CES Vol.4】
米東芝、液晶TV“REGZA”のハイエンドシリーズや1080p対応の低価格HD DVDプレーヤーなどを発表
2007年01月07日 00時00分更新
(株)東芝の米国子会社であるToshiba America Consumer Products社は7日(現地時間)、米国ネバダ州ラスベガスで開催中の“2007 International CES”の会場にて開催した記者説明会で、液晶TV“REGZA”(レグザ)シリーズのハイエンドモデル“Cinema Series REGZA 1080p Full HD”を始めとする13機種の新製品と、低価格ながら1080p出力に対応したHD DVDプレーヤー『HD-A20』などを発表した。いずれも日本での発売等は未定。
REGZAシリーズの最上位シリーズとなる“Cinema Series REGZA 1080p Full HD”は、日本で発売されている“REGZA Z2000”シリーズにもない高画質化機能などを搭載したハイエンドモデルである。強力な映像処理回路を利用した、画像補整技術やバックライト制御技術などは、日本のZ2000シリーズと同様のものを搭載している。
“ClearFrame”と称するその高画質化技術では、1秒間に60フレームのデジタル放送の映像を映像処理回路で120フレームに倍加。また元の60フレームの映像の1コマずつの間に黒のフレームを挟むことで、液晶パネルの動画応答性に起因する映像の残像感を抑制する機能である。このいわゆる“黒フレーム挿入”技術は、他社のハイエンド液晶TVにもすでに採用されている。しかしClearFlameでは、挿入する黒フレームが単なる黒1色ではなく、映像を解析して元映像に大幅なガンマ補正をかけることで、挿入フレームを作り出す。これを挿入することで、黒フレームの挿入で見られるようなフリッカー(ちらつき)や明るさの低下を防げるという。
そのほかにもCinema Series REGZAでは、HDMI 1.3の拡張された色深度情報“DeepColor”や、ソニー(株)が液晶TV“BRAVIA”のハイエンドモデルで対応して話題を呼んだ色空間規格“xvYCC”にも対応する。またHDMIケーブルを経由して接続された機器(AVアンプやレコーダー)を、TVのリモコンで電源オン/オフなどの操作を行なえる“CE-Link”などの機能も備える。
画面解像度はいずれもフルHD解像度対応。画面サイズは、42インチ(42LX177)、46インチ(46LX177)と、日本のREGZAシリーズにはまだない52インチ(52LX177)、57インチ(57LX177)の大画面モデルの計4機種がラインナップされる。発売予定時期は2007年6~7月。価格は未公表。
Cinema Series REGZA以外にも、1080pとCE-Linkに対応する“REGZA 1080p Full HD”シリーズ3機種(42HL167、47HL167、52HL167)も発表されている。
低価格機でも1080p出力対応 HD-A20
同時に発表されたHD DVDプレーヤー『HD-A20』は、同社が第2世代のHD DVDプレーヤーと呼ぶラインナップの中で、上位機種にあたる『HD-XA2』(999.99ドル、約11万8000円)と、エントリーモデルにあたる『HD-A2』(日本での『HD-XF2』に相当、499.99ドル、約5万9000円)の中間に位置する機種に位置づけられている。
スペック面ではHD-A2とほぼ同様だが、映像出力が1080pに対応。1080p入力対応TVと組み合わせて、HD DVDやDVDを1080pにアップスケーリングして出力することで、ちらつきのない鮮明な映像を楽しめる。ただしHD-XA2が対応するHDMI 1.3のDeepColorには対応していない。
価格は599.99ドル(約7万800円)で、2007年春発売の予定。日本での発売は未定である。