1NCEとPessl Instrumentsが連携、80ヵ国超のスマート農業向けIoT基盤を強化
1NCEは7月30日、Pessl Instrumentsと連携し、スマート農業向け気象ネットワークソリューション「METOS by Pessl Instruments」のグローバル展開を支援すると発表した。対象は80カ国以上の農地で稼働する数千台の気象ステーションとフィールドセンサーで、1NCEの通信基盤を活用して安定した接続とデバイス管理を実現するという。
1NCEはドイツ・ケルンに本社を置くIoT向けコネクティビティ企業で、Pessl Instrumentsはオーストリア・ヴァイツを拠点とするスマート農業ソリューションのグローバルリーダーだ。今回の連携では、LTE-M、NB-IoT、4Gに対応する通信網を使い、農村部や遠隔地でも気象ステーションを常時オンラインに保ちやすくする。サービス可用性は99.97%をうたっており、農家は降水量、土壌水分量、異常気象予測、病害リスクなどのデータをリアルタイムで把握できるようになる。
Pessl Instrumentsの「METOS by Pessl Instruments」は、複数の気象ステーションとセンサーを単一プラットフォームで統合管理する仕組みだ。ソフトウェア主導のデバイス管理により、現場に出向かずとも稼働状況を監視しやすく、継続的なデータ取得によって灌漑や施肥の意思決定を支援する。省電力設計にも対応し、電源確保が難しい環境でもデバイス寿命を延ばしやすい点が特徴となる。
両社は、スマート農業の現場で課題になりやすい通信の不安定さとデータ欠落のリスクを、プラグアンドプレイ型の基盤で抑え込む考えだ。1NCEのNicolas Martinez-Fresno氏は、農業はIoTにとって最も厳しい環境の一つだとし、Pessl Instrumentsの気象ステーションを世界中で常時オンラインに保つ設計だと説明する。Pessl InstrumentsのGottfried Pessl氏も、農家が正確な圃場把握を行うためには常時稼働が重要だと述べ、連携による精度の高いインサイト提供に期待を示した。
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