ゲームではDDR5とDDR4が肩を並べる?
ここまでDDR4はDDR5に完全に置き去りにされていたが、ゲームではどうだろうか? 今回は簡単に3本のゲームで検証してみたい。検証にあたっては以下のような条件で統一している。画質や解像度の条件をやや緩くしているのは、RTX 5060 Ti 8GBで使いそうな設定に寄せた結果である。
●画質:高設定
●解像度:1920×1080および2560×1440ドット
●アップスケーラー:DLSSクオリティー。プリセット Mを使用
●フレーム生成:フレーム生成なし、2x生成、4x生成それぞれのパターンで比較
●フレームレート計測:「CapFrameX」を使用
●その他:フレームレートの計算は「msBetweenDisplayChange」基準とする
DLSSはNVIDIA Appを通じてプリセットMをデフォルトとした。DLSSのプリセットに関してはDLSSの解説記事を参照のこと
「Marvel Rivals」
画質はプリセットの「高」に設定。ゲーム内蔵ベンチマーク再生中のフレームレートを計測した。
まず、1920×1080ドットにおけるフレーム生成のない状態での平均フレームレートを比較すると、Ryzen 7 5700Xが87.44fpsなのに対しRyzen 5 7600Xが111.44fps。つまりここでもSocket AM5版のRyzenのフレームレートが伸びる。しかしフレーム生成を有効にすると情勢は一変。フレーム生成2xでも4xでも、両CPUの平均フレームレートはほぼ並んでしまう。そして解像度を1段上げ2560×1440ドットになると、フレーム生成の有無に関係なく平均フレームレートはほぼ同じになる。
Ryzen 7 5700XとRyzen 5 7600Xの差が埋まった理由はGPU、すなわちRTX 5060 Ti側が律速になることでCPUやメモリーシステムのアドバンテージが失われてしまったためだ。Marvel Rivalsで画質高設定の場合、解像度が低くフレーム生成がない場合のみGPU側が律速にならない、だからCPUの差がついた。フレーム生成は基本的にGPU側で処理されるが、結果としてGPUの負荷が高まり、CPU側が待たされるようになる。ゆえに差が消失するのだ。
ただ厳密に言えば最低フレームレートの落ち込み方はRyzen 5 7600Xの方が少ない、という点に注目。平均フレームレートは変わりなくても、カク付き感の違いを比べるとRyzen 5 7600Xの方がより優秀ということになる。
「ARC Raiders」
ARC Raidersでは画質「高」、RTGIも「高」に設定。練習場における一定のコースを移動した際のフレームレートを計測した。
Marvel Rivalsと異なり、ARC Raidersではどの設定においても両者互角。強いていえば最低フレームレートにおいてRyzen 5 7600Xが微妙に勝っているといえるが、どちらも差がないと言ってよいだろう。言うまでもなくRTX 5060 Ti 8GB側が限界まで頑張っているせいだが、限界まで頑張った結果フレーム生成なしの状態でも100fps以上出せていれば、それは「十分に遊べる」と判断してよいだろう。
「CODE VEIN II」
最後に直近の新作からCODE VEIN IIをチョイスした。画質「高」、描画距離「遠」に設定。ゲーム初期に訪れるマグメル島(2177年)内の一定のコースを移動した際のフレームレートを計測した。
このゲームは推奨環境にRyzen 7 7800X3D(最低環境はRyzen 5 3600)を要求するとんでもなく重いゲームである。それだけに今回テストしたCPUでは画質「高」だと歩き回る分には普通だが、カクッとするシーンが散見された。まだ最適化が不十分な可能性もあるが、今回の結果を見るかぎり相当にCPU依存のゲームであることが窺える。CODE VEIN II対決ではRyzen 5 7600Xの圧倒的勝利といっていいだろう。







