デザインと信頼性を両立。フォーティネットの「FortiGate Ruggedシリーズ」がレッド・ドット賞を2年連続受賞

文●フォーティネットジャパン 編集●ASCII

提供: フォーティネットジャパン

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本記事はフォーティネットジャパンが提供する「FORTINETブログ」に掲載された「フォーティネット、FortiGate Ruggedシリーズで2025年レッド・ドット・プロダクトデザイン賞を受賞」を再編集したものです。

 フォーティネットは、FortiGate Ruggedシリーズ(FGR-50G-5G、FGR-70G-5G)についてレッド・ドット・プロダクトデザイン賞を受賞しました。同賞の受賞は2年連続となります。オペレーショナルテクノロジー(OT)と重要インフラストラクチャ分野向けに設計されたFortiGate Ruggedシリーズは、ファンレスの産業デザイン、統合5G接続、フォーティネットの専用ASICテクノロジーを組み合わせ、信頼性が最も重要となる領域でセキュリティとパフォーマンスを両立させます。今回の受賞は、高度なエンジニアリングの精密さと卓越したデザインを融合させ、信頼性の高いセキュリティを産業エッジで実現するという、フォーティネットのイノベーションに対する長年の取り組み姿勢を裏付けるものです。

 レッド・ドット・プロダクトデザイン賞は、製品の革新性と作り込みの卓越性を評価する、最も権威ある賞の1つです。毎年、デザイナー、エンジニア、学識経験者で構成される国際的な審査員が、家電製品から専用アプライアンスまで、幅広い業界からの数千件もの応募を評価します。レッド・ドットの認定を受けるのはごく一部であり、外形と機能の両面で明確な卓越性を示すものとなります。

 フォーティネットは、2024年にもFortiGate Rugged 70G-5G-DUALでレッド・ドット・プロダクトデザイン賞を受賞しました。2年連続での実績は、過剰な機能ではなく、精度と信頼に基づくデザイン主導型テクノロジーリーダーとしての当社の位置付けを改めて強化するものです。

 FortiGate Ruggedシリーズのデザイン思想について、フォーティネットのテクノロジー / 製品管理担当エグゼクティブバイスプレジデントを務めるRobert Mayが説明します。

過酷な環境にも対応

 FortiGate Ruggedシリーズは、遠隔の変電所、製造工場、輸送システム、公共インフラの制御センターなど、環境条件が予測不可能で稼働時間が重要視され、信頼性が絶対条件となる場所向けに設計されています。

 このシリーズの各アプライアンスは、精巧に設計されたアルミニウム製ヒートシンクを使用して、可動部品を使用せずに効率的に放熱することで、ファンレスで動作するよう設計されています。これにより、保守が軽減され、粉塵の侵入が削減されるだけでなく、強さとともに無駄のない美しさも備えた独自の外観が実現します。シームレスな筐体は、衝撃、振動、湿気から保護すると同時に、無駄を排した機能的な外観により、信頼性と意図された機能性を表現します。

 フォーティネットの専用FortiASICプロセッサを搭載したFortiGate Ruggedシリーズは、次世代ファイアウォール、SD-WAN、VPN、AIを活用した脅威検知において、一貫した低遅延のパフォーマンスを実現します。これにより、OTネットワークは、現場で求められるレジリエンスや扱いやすさを犠牲にすることなく、企業ネットワークと同等レベルのインスペクションと制御を実現できます。

 レッド・ドットの審査員からも、FortiGate Ruggedシリーズが「過酷な条件下でも安全な接続性を提供し、目的志向のデザインが印象的」であると評価されました。

構想から精緻な設計へ

 FortiGate Ruggedシリーズは、熱科学と構造強度を融合させた多段階の設計手法に基づいて開発されました。

 P1フェーズで、フォーティネットの設計チームは、パフォーマンスと空間効率のバランスを保つために、寸法、制約、部品配置を評価しました。P2フェーズでは、熱伝達のモデリングと実験室での検証に焦点を当て、外形を最終決定する前に熱要件を満たすことを確認しました。ハードウェア設計が確定した後、P3フェーズでは、衝撃、振動、高地環境、高電圧試験における耐久性を、第三者機関の厳格な認証により検証しました。

 エンジニアリングチームと製品管理チームは、「インテリジェンス、統合、信頼を通じて重要インフラストラクチャを保護する」というフォーティネットのセキュリティビジョンに沿った物理的形状を実現するため、あらゆる段階を通じて連携しました。

 フォーティネットのテクノロジー / 製品管理担当エグゼクティブバイスプレジデントを務めるRobert Mayは、次のように述べています。「私たちの目標は、変電所、製造現場、輸送システムといった現場に、フォーティネットの信頼できるセキュリティを妥協することなく導入することでした。今回の受賞は、単一のデザインでレジリエンスと洗練性を両立させるための、精緻な作り込みとコラボレーションを裏付けるものです」

 この原則は、筐体の手触りの良さや、ヒートシンクのフィンの幾何学的に洗練された形状など、細部に反映されています。あらゆる面が意図的に造形され、すべての素材は産業展開での使用条件に耐えつつ、「シンプルさを通じた強さ」というフォーティネットのデザイン理念を体現する形で選ばれています。

信頼を反映するデザイン

 OT組織は、重要な現場で稼働し続けるレガシーシステム、遠隔サイト、複雑で相互接続された可視性の低い環境など、それぞれに特有の圧力に直面しています。FortiGate Ruggedシリーズは、エンタープライズクラスのサイバーセキュリティと運用上のレジリエンスの橋渡しとして設計され、他のデバイスが劣化するような環境でも確実に機能するように構築されています。

 性能、保護、耐久性を兼ね備えたFortiGate Ruggedシリーズは、デザインを信頼の表現として提供します。その外形は、フォーティネットのお客様がテクノロジースタックに期待する安心感:透明性、認証、卓越した作り込みによって強化された信頼性などを視覚的に表しています。

 Robert Mayは、次のように説明します。「ひと目で信頼感を伝えるデザインを実現する必要がありました。どの曲線も、どの素材の選択も、それに寄与しています。電源を入れる前から、エンジニアやオペレーターに製品に自信を持ってもらいたかったのです」

 このように高度に意図的なデザインは、フォーティネットの工業デザインプロセスの重要な特徴となっています。美しさは装飾ではなく、目的を視覚的に体現するものなのです。

セキュリティを産業エッジへ拡張

 エネルギー、製造、輸送の各分野でデジタルトランスフォーメーションが加速する中、エッジでの安全な接続性がますます必要とされています。こうしたサイトの多くは現在、増え続けるセンサー、接続機械、モバイルのエンドポイントをサポートしており、それらすべてが潜在的な攻撃対象領域を拡大させています。

 FortiGate Ruggedシリーズは、フォーティネット セキュリティ ファブリックの拡張機能であるフォーティネットOTセキュリティプラットフォームの全面的な機能を産業エッジに提供します。また、FortiManagerやFortiAnalyzerとシームレスに統合し、分散したIT / OTネットワークに一元的なポリシー適用、ネットワーク分析、AIを活用した可視化を提供します。この連携を運用に生かすことで、リモート資産を管理し、リアルタイムで脅威に対応し、別のツールやコンソールを必要とせずにコンプライアンスを維持できます。

詳細は、以下のリンクよりご確認いただけます。
フォーティネットのデザイナー紹介(レッド・ドットサイト)
FortiGate Ruggedシリーズのプロジェクトページ
FortiGate Rugged 70G-5G Dual
フォーティネットのOTセキュリティソリューション

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