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ランサムウェアを数分で復旧できるアクティビティ検出機能も

“機密ファイルのラベル付け”もAIエージェントにお任せ Boxに新しいセキュリティアドオン

2025年12月05日 13時30分更新

文● 福澤陽介/TECH.ASCII.jp

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 Box Japanは、2025年12月4日、コンテンツ保護ソリューション「Box Shield」において、セキュリティAIエージェントを搭載した新アドオン「Box Shield Pro」を提供開始した。機密コンテンツの分類と脅威分析を自動化するエージェトに加え、数分以内の復旧を可能にするランサムウェア検知機能を利用できる。

 まずは、ラベル付けの自動化する「AI分類エージェント」だ。Box Shieldでは、機械学習による自動分類機能を提供していたが、特定の識別子に頼った検出にとどまっていた。同エージェントでは、コンテンツのコンテキスト理解して、機密性やアクセス権限を考慮しながら、最適な分類ラベルを割り当ててくれる。

 エージェントは、コンテンツのアップロードやプレビュー、編集時に自動でラベル付けをする。事前に、自然言語で分類ラベルを定義することも可能だ。なお、Boxの分類ラベルは、「ダウンロードや印刷の制限」「電子すかし」といったアクセス制御やポリシーなどを付与することができる。

AI分類エージェント

 続いては、セキュリティ運用の負荷を軽減する「AI脅威分析エージェント」だ。同エージェントは、Box Shieldのアラートに直接組み込まれ、脅威の内容を自動要約してくれる。これにより、アラートの選別や優先順位付け、関係者へのインシデントの共有が効率化される。

 AI脅威分析エージェントは、2026年初頭にBox Shield Proに搭載予定だ。

AI脅威分析エージェント

 ランサムウェアを数分で修復できる「アクティビティ検出機能」も提供する。独自のアルゴリズムで、大量暗号化やエンドポイントからの同期ファイルの改ざんといった“ランサムウェア的な挙動”の兆候を検出。イベント発生から数分以内に、影響を受けたユーザーセッションやコンテンツの詳細がアラートされる。

 さらに、アラート内からボタンひとつで、侵入されたセッションを切断し、コンテンツ復旧ワークフローを開始することができる。

ランサムウェアアクティビティ検出

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