第587回 SORACOM公式ブログ

ソラコム公式ブログ

LTE Wi-Fi ルーター UD-LTA、LTE Cat.1 bis対応IoTゲートウェイ(2機種)の販売を開始、他 ほぼ週刊ソラコム 11/15-11/28

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こんにちは。ソリューションアーキテクトの takuya です。

12月に入り、街の雰囲気もすっかり年末ムードになってきました。今年はブラックフライデーセールで何か買おうと思っていたのですが、気づいたときにはすでにセールが終わっていて、結局何も買えず…。皆さんは何を手に入れましたか?それでは今週もアップデートを見ていきましょう。

アップデート

変更の詳細については ChangeLog を参照ください。

  • 11/18(火)
    • LTE Wi-Fi ルーター UD-LTA の販売を開始しました
      • アイ・オー・データ機器製の「LTE Wi-Fi ルーター UD-LTA」の取り扱いを、SORACOM IoT ストアで開始しました。
      • 「LTE Wi-Fi ルーター UD-LTA」は、4G (LTE) 通信モジュールとアンテナを内蔵した Wi-Fi ルーターです。4G (LTE) 回線でインターネットに接続できるため、固定回線の敷設が困難な場所やイベント会場などの一時的な設置場所でもスムーズに通信環境を構築できます。主なユースケースは、産業機器の遠隔監視、決済用デバイス、固定回線障害時のバックアップなどです。
      • 配下のデバイスは Wi-Fi または LAN ポートで接続できます。LAN ポートは WAN ポートとしても切り替えられるため、固定回線と 4G (LTE) 回線を柔軟に使い分けられます。固定回線に障害が発生した場合は LAN ケーブルを外すだけで 4G (LTE) 回線へフェールオーバーし、通信を継続できます。さらに WireGuard などの VPN 機能に対応しており、SORACOM Arc と組み合わせれば固定回線を利用している場合でも SORACOM の各種プラットフォームサービスを活用できます。
      • 詳細は、商品ページ を参照してください。
  • 11/20(木)
    • LTE Cat.1 モジュール本体 EC21-J Mini PCIe (GNSS あり) の価格を改定しました
      • LTE Cat.1 モジュール本体 EC21-J Mini PCIe (GNSS あり) の価格を改定しました。それぞれ税込み価格、送料別です。
      • LTE Cat.1 モジュール本体 EC21-J Mini PCIe (GNSS あり)
        • 旧価格: 7,150 円 (1,000 円分の SORACOM プラットフォームクーポン含む)
        • 新価格: 5,500 円 (クーポンなし)
      • LTE Cat.1 モジュール本体 EC21-J Mini PCIe (GNSS あり) (100 個セット)
        • 旧価格: 635,800 円 (100,000 円分の SORACOM プラットフォームクーポン含む)
        • 新価格: 528,000 円 (クーポンなし)
      • 商品の詳細は 商品ページ を参照してください。
    • SORACOM ユーザーコンソールで SIM グループごとに MTU 値を設定できるようになりました
      • これまでは SORACOM から MTU (Maximum Transmission Unit) の値を通知しておらず、多くのデバイスは実装のデフォルト値 (一般的に 1500 バイト) を利用していました。このたび、SORACOM ユーザーコンソールで SIM グループごとに任意の MTU を設定できるようになりました。
      • MTU は 1 回の送信で通過できる最大の IP パケットサイズを示す値で、これを超えるパケットはネットワーク経路で自動的に分割 (フラグメンテーション) されたり破棄されたりします。たとえば、VPN トンネルや閉域網など、より小さな MTU を採用しているネットワークでは、従来の固定値 1500 バイトのままではサイズ超過によるパケットの分割や破棄が発生し、通信効率の低下や通信不可の原因となっていました。
      • SIM グループ単位で MTU を調整できるようになり、利用するネットワークの制約に合わせて事前に値を設定できます。たとえば、VPN トンネルのように小さな MTU を求める場合は小さめの値を設定し、デバイスと通信先との間のネットワーク全体で十分な MTU を利用できるグループでは従来どおりの値を維持するといった使い分けが考えられます。
      • 適切な MTU を設定することで、以下の効果が期待できます。
        • 不要なフラグメンテーションや再送を抑え、通信効率の低下を防げます。
        • 通信不可を先回りで防げるため、トラブルシューティングに費やす工数を削減できます。
      • 注意:デバイスによってはネットワークから通知される MTU 値の変更に対応しておらず、デバイスのデフォルト値 (一般的に 1500 バイト) に従って動作する場合があります。事前にデバイス仕様を確認してください。
      • なお、ユーザーコンソールでの設定画面操作や CLI / API の設定例、ping を使った適切な値の探り方は、デバイスに通知する MTU (IP Link MTU) を設定する を参照してください。
    • SORACOM Flux の AI アクションで利用できる Google Gemini 2.0 Flash、Google Gemini 2.0 Flash-Lite が 2026 年 2 月にサポート終了となります
      • SORACOM Flux の AI アクションから選択できる AI モデルのうち、Google から提供される「Google Gemini 2.0 Flash」と「Google Gemini 2.0 Flash-Lite」がそれぞれ以下の日程で廃止されます。詳しくは モデルのバージョンとライフサイクル を参照してください。
        • Google Gemini 2.0 Flash: 2026 年 2 月 5 日
        • Google Gemini 2.0 Flash-Lite: 2026 年 2 月 25 日
      • これに伴い、廃止日以降、Flux アプリの AI アクションで当該モデルを利用している場合、その AI アクションは無効化されます。
      • 「Google Gemini 2.0 Flash」と「Google Gemini 2.0 Flash-Lite」を利用している場合は、廃止日までに別の AI モデルへの切り替えをご検討ください。
    • 新たに SORACOM Flux アプリテンプレートを公開しました
      • SORACOM Flux は、センサーやカメラなどから取得した IoT データをもとに、通知や生成 AI による分析といった処理を組み合わせることで、業務の効率化や自動化を実現する IoT オートメーションサービスです。SORACOM Flux のアプリテンプレート機能を利用すると、代表的なユースケースに最適化されたテンプレートを選択するだけで、IoT アプリが作成されます。お客様は必要に応じて、最小限のパラメータ調整のみでカスタマイズもできます。
      • 今回、新しく 5 つのアプリテンプレートを追加しましたのでお知らせします。
        • GPS マルチユニットでパーソナル天気予報
        • RTSP 対応カメラで人数検知して通知
        • LTE-M ボタンでソラカメにリアルタイムアクセス
        • ソラカメの画質設定を定期更新
        • GPS マルチユニットで位置情報を判定して通知
      • 各テンプレートの概要、概算費用、具体的な利用方法については、IoT テンプレートギャラリー を参照してください。
  • 11/26(水)
    • Armadillo-IoT ゲートウェイ A9E・A6E Cat.1 bis+WLAN モデル for SORACOM スターターキット の販売を開始しました
      • アットマークテクノ製の「Armadillo-IoT ゲートウェイ A9E Cat.1 bis+WLAN モデル for SORACOM スターターキット」および「Armadillo-IoT ゲートウェイ A6E Cat.1 bis+WLAN モデル for SORACOM スターターキット」の取り扱いを、SORACOM IoT ストアで開始しました。
      • 今回提供を開始する Armadillo-IoT ゲートウェイ 2 製品は LTE Cat.1 bis 対応の通信モジュールを搭載し、データ収集やソフトウェアアップデート (OTA) に必要となる実用的な通信速度と、省電力性を両立した IoT ゲートウェイです。
      • Armadillo-IoT ゲートウェイ A9E Cat.1 bis+WLAN モデルは、A6E と同価格ながら、CPU 処理能力が約 3 倍向上したモデルで、セキュリティ要件適合評価及びラベリング制度 (JC-STAR) の★ 1 適合ラベルを取得済みです。NXP 製 i.MX 8ULP (Arm Cortex-A35×2+Arm Cortex-M33) を搭載し、より高度な処理を必要とする IoT アプリケーションにも対応できます。高い処理能力を必要とする用途には、A9E の採用を推奨します。
      • Armadillo-IoT ゲートウェイ A6E Cat.1 bis+WLAN モデルは、あらゆる用途に対応する省電力な IoT ゲートウェイです。USB や LAN といった標準的なインターフェースの他、RS485、接点入力・接点出力を搭載するため、センサーや機器とすぐに接続できます。スタンダードなモデルとして、既存の Armadillo A6E シリーズを利用中のお客様にも安心してお選びいただけます。
      • 詳細は、商品ページ を参照してください。
  • 11/28(金)

Blog記事

外部メディア

プレスリリース

  • 11/18(火)
    • 決済端末から産業機器まで幅広く使えるLTE対応Wi-FiルーターをSORACOM IoTストアで提供開始
      • 株式会社ソラコムは、デバイス通販サイト「SORACOM IoTストア」において、LTE対応Wi-Fiルーター「UD-LTA」を2025年11月18日より提供開始します。
      • 「UD-LTA」は、LTE通信に対応したアンテナ内蔵型のWi-Fiルーターです。既存のネットワークが利用できない場所や固定回線の敷設が困難な場所、イベント会場などの一時的な設置場所でも、SIMを設定した本ルーターを利用することで、短期間でネットワークを構築できます。一台のルーターに複数のデバイスを紐づけて通信を集約でき、配下のデバイスはWi-FiまたはLANポート経由で接続可能です。
      • また、WANポートとして利用可能なLANポートを備えているため、固定回線とLTE回線の両方に対応できます。固定回線の障害時にはLANケーブルを外すことでLTE回線へ切り替えて通信を継続でき、バックアップ用途としても利用可能です。(*1)
      • ユースケースとしては、決済端末、デジタルサイネージ、業務用タブレット、ハンディターミナルなどの業務端末の通信から、産業機器の遠隔監視や遠隔制御など幅広い用途でご活用いただけます。
      • さらに、SORACOMのユーザーコンソールを利用することで、複数拠点に設置されたルーターの通信状況やデータ通信量の監視、アラート設定が可能となり、通信環境の運用管理を効率化できます。加えて、本ルーターは、WireGuard等のVPN機能に対応しているため、セキュアリンクサービスSORACOM Arcと組み合わせて利用することで、Wi-Fi接続デバイスをSORACOM IoT SIM利用デバイスと統合し、クラウド連携、リモートアクセス、閉域網接続などのSORACOMのサービスが利用いただけます。
  • 11/26(水)
    • 産業用IoTの導入と運用をスムーズに、LTE Cat.1 bis対応IoTゲートウェイをSORACOM IoTストアで提供開始
      • 株式会社ソラコムは、デバイス通販サイト「SORACOM IoTストア」において、IoTデバイス向けの通信規格であるLTE Cat.1 bisに対応したIoTゲートウェイ2製品を2025年11月26日より提供開始します。
      • 今回提供を開始する 2 製品は、IoTデバイス向けに設計された通信規格LTE Cat.1 bisを採用しています。LTE Cat.1 bisは、低速・省電力性を特徴とするセルラー通信規格で、センサーデータの定期送信、IoTデータ収集・遠隔監視、デバイス内のソフトウェアのリモートアップデートなどに適しています。
      • 「Armadillo-IoTゲートウェイ A6E Cat.1 bis+WLANモデル」は、あらゆる用途に対応する省電力なIoTゲートウェイです。USBやLANといった標準的なインターフェースの他、RS485、接点入力・接点出力を搭載するため、センサーや機器とすぐに接続可能です。従来製品と比べ、省電力性が向上しています。
      • 「Armadillo-IoTゲートウェイ A9E Cat.1 bis+WLANモデル」は、A6E と同じ入力・出力インターフェースを備えつつ、CPU処理能力が従来製品比で約3倍に向上しており、より高度な処理を必要とするIoTアプリケーションにも対応します。また、セキュリティ要件適合評価及びラベリング制度(JC-STAR)の基準★1に適合可能です。
      • 両製品ともセキュアエレメント「SE050」を搭載し、ハードウェアRoot of Trustによる高いセキュリティを実現しています。また、IoT機器向けに最適化されたコンテナ型 Linux OS「Armadillo Base OS」に対応し、ユーザー自身がゲートウェイ機能を柔軟に設計・開発できます。コンテナ管理機能やソフトウェアアップデート機能も備えており、自由度と安全性を両立した IoT システムを構築可能です。
      • さらに、IoTプラットフォーム「SORACOM」と連携することで、ゲートウェイへのセキュアなリモートアクセス、クラウド連携設定の一括管理、追加開発不要でのデータ収集・蓄積・可視化などのサービスを利用できます。これにより、短期間でIoTシステムを構築し、早期のデータ活用が可能になります。

今後のイベント

他に「こんなことを書いてほしい」「読者からのお便りを紹介してほしい」などなどご要望やご質問、本ブログ記事の感想などございましたら、X のハッシュタグ #SORACOM で Post いただけると幸いです。#ほぼソラ でも大丈夫です!

それでは。また次回をお楽しみに!― ソラコム takuya @okeee0315

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