ZoomとNVIDIAがAIで提携 企業向け生成AIの高速化・高精度化へ新フェーズ
ZoomとNVIDIAは10月28日(現地時間)、企業向けAI技術の高速化とカスタマイズを実現する取り組みを発表した。この協業により、ZoomのAI Companion 3.0は、NVIDIAのNemotronモデルを組み込むことでフェデレーテッドAI基盤を拡張し、金融や医療、政府機関といった多様な業界でAI活用の効率と品質を向上させるという。
この新たなハイブリッドAIモデルは、企業の生産性とコラボレーション体験を加速し、クエリを知的にルーティングすることでコスト効率と応答速度を最適化する。具体的には、Zoom独自の小規模言語モデル(SLM)と大規模言語モデル(LLM)を効果的に活用するAIアーキテクチャが実装されている。
ZoomのAIフレームワークは、NVIDIAのAIインフラを活用し、機能強化とコスト最適化を実現する。このアプローチにより、Zoom AI Companionは最大490億パラメータの大規模言語モデルを駆使し、速度・コスト・精度の最適なバランスを提供する。顧客はオープンモデルとクローズドモデル双方の技術を組み合わせた効率的なコラボレーションが可能になる。
NVIDIAとZoomの協業により、企業はAI技術の高速化とパーソナライズされた作業環境を体験できるという。特に高度な推論能力の発揮、AIワークフローの迅速な自動化、セキュリティとプライバシーを確保したAI機能の拡張を図る。Zoomはこの協業を通じて、顧客のコミュニケーション内容をAIモデルの学習に使用しないことを明言し、責任あるAIの実現を掲げている。

