ネットワークとセキュリティの統合が鍵に フォーティネット第4回SASEサミット開催
提供: フォーティネットジャパン
本記事はフォーティネットジャパンが提供する「FORTINETブログ」に掲載された「セキュアネットワーキングの未来を描く:フォーティネットの第4回年次SASEサミットのハイライト」を再編集したものです。
フォーティネットの第4回年次SASEサミットでは、セキュアアクセスサービスエッジ(SASE)が近年のデジタル戦略の基盤として急速に進化したことにスポットライトが当てられました。アナリストの見解からお客様の成功事例、さらにはライブデモまで、多彩なセッションを通じて明確になったのはひとつのメッセージでした。すなわち、ネットワーキングとセキュリティの統合は、もはや選択肢ではなく、持続可能な未来へと続く唯一の道筋なのです。
参加者たちは、Gartnerによる市場動向の洞察、フォーティネットのエグゼクティブからユニファイドSASEのイノベーションについて、さらにプロスポーツや国際的メディアなど、多様な業界のお客様の実践的な事例も聴講しました。これらすべての見解から、コンバージェンス、インテリジェンス、そして実際のデプロイによって、組織がユーザー、アプリケーション、およびデータを保護する方法がどのように再構築されているかが明らかになりました。
主なインサイトと重要ポイント
SASEへの道筋を描く
GartnerのVPアナリストであるJonathan Forest氏がイベントの冒頭で登壇し、組織がクラウドおよびハイブリッドワークモデルの採用が進む中で、SASEがいかに戦略的に必須の存在になっているかを解説しました。Forest氏は、単一ベンダーによるSASEプラットフォームへの移行によって、管理が簡素化して統合がさらに緊密になると述べました。さらに今後は、AIを活用した運用、Sovereign SASE、および管理対象外デバイスの保護がセキュアネットワーキングの次なる章を形づくる重要なテーマになると述べました。
ユニファイドSASEに関するフォーティネットのビジョン
フォーティネットで製品 / ソリューション担当SVPを務めるNirav Shahは、フォーティネットが数十年に及ぶ有機的イノベーションに基づいてユニファイドSASEアプローチをどのように構築してきたかを概説しました。FortiOS、FortiGate Secure SD-WAN、FortiSASEクラウドサービスを擁するフォーティネットは、セキュリティ、簡素化、スケーラビリティを1つの統合プラットフォームで提供できます。フォーティネットの差別化要因には、ASICによる高速化、グローバルなクラウドインフラストラクチャ、そして、保護を拡張し運用の負担を軽減する組み込みのAIサービスが含まれます。
お客様の事例:Tepper Sports & Entertainment
Rob Bence氏は、ユニファイドSASEの導入によって、重要なアプリケーションへのセキュアでシームレスなアクセスが、人員を増やすことなく、スカウト、コーチ、およびスタジアムのスタッフにどのように提供されたかを説明しました。面倒なVPNへのログインに代わって常時接続型のアクセスが提供され、自動化と統合によって運用の効率化も実現しました。今では、ブロックされた脅威とリスクの低減について経営陣が明確な評価基準を持つようになり、セキュリティが戦略的意思決定の重要な要素として位置づけられるようになりました。
お客様の事例:Funke Mediengruppe
サイバー攻撃によって業務を妨害された事態を経験したFunke Mediengruppeは、フォーティネットのユニファイドSASEを導入して自社の脆弱なVPN環境を刷新しました。ジャーナリストたちはスムーズなセキュアアクセスを手に入れた一方で、IT部門は単一のコンソールで管理を統合することができました。その結果、システムの安定性が向上し、サポートの負荷が軽減し、印刷されたコンテンツからデジタルコンテンツへの移行を自信を持って推進することができました。
FortiAI-AssistによるスマートなSASE運用
ライブデモでは、コンフィグレーションミスや可視化の欠如、ツールの乱立などの課題に、FortiAI-Assistがどのように対処するかを、Alexandra MehatとJordan Thompsonが実演しました。AIアシスタントは、トラブルシューティングとパッチ適用を自動化することで、問題解決にかかる時間を数時間から数分に短縮します。SASEとSD-WANに統合されたAIアシスタントは、余裕のないITチームを補助してオペレーションのレジリエンスを大きく引き上げます。
DEMによるエクスペリエンス中心のインサイト
Rami RammahaとRamnath Shenaiは、エンドポイント、ネットワーク、およびアプリケーションのパフォーマンスを各ホップごとに可視化できる、フォーティネットのデジタルエクスペリエンスモニタリング(DEM)を紹介しました。ダッシュボード、トレンド分析、プロアクティブなモニタリングを備えたDEMは、ハイブリッド環境全体で一貫したユーザーエクスペリエンスを実現し、ツールの無秩序な増殖乱立を防ぎます。
BYODと管理対象外デバイスのセキュリティ
Ramnath ShenaiとClaudio Salminは、管理対象外のエンドポイントのリスクという課題に、プロキシ制御、セキュアブラウジング、ブラウザ拡張機能を組み合わせたエージェントレスアプローチで対応しました。従来のVPNに伴う複雑さを排除しつつ、条件付きアクセスによってデータを保護しつつ生産性を維持し、これにより、請負業者、モバイルスタッフ、およびリモートワーカーの安全な利用を可能にしています。
Q&A:妥協のないイノベーション
Nirav ShahとJordan Thompsonは最後を締めくくるQ&Aで、フォーティネットのSASE機能は買収による寄せ集めではなく、FortiOS上で有機的に構築されている点を強調しました。単一エージェントによる接続、ZTNA、DEM、パッチ機能、およびAIをしっかりと組み合わせたフォーティネットは、お客様からのフィードバックを指針として、これからも大規模な簡素化と迅速なイノベーションを提供していきます。
終わりに
SASEサミットでは、セキュアネットワーキングの未来は統合にかかっているという決定的な真実が強調されました。お客様もアナリストも、コンバージェンスによって複雑さが軽減され、セキュリティが強化され、デジタルトランスフォーメーションが促進されるということを確認しました。AIを活用したインテリジェンスと単一プラットフォームアプローチによって、フォーティネットはSASEが実現し得る未来をリードしていきます。
ライブイベントにご参加いただけましたか? こちらから、イベントのアーカイブもご覧いただけます。フォーティネットのユニファイドSASEが、どのようにオペレーションを簡素化し、従業員の安全を確保し、ビジネスの未来に備えるか、是非ご確認ください。
この記事の編集者は以下の記事もオススメしています
-
sponsored
世界規模で拡大するUpCrypter攻撃、Windows環境で情報窃取が急増 -
sponsored
予算を増やしても防げないデータ流出 背景に「レガシーDLP」の落とし穴 -
sponsored
工場の“サポート切れOSパソコン”がランサムウェアの感染源に! ……どうやったら防げた?
