クラウドもAIも守りきる。フォーティネットが描くハイブリッド時代のセキュリティ戦略

文●フォーティネットジャパン 編集●ASCII

提供: フォーティネットジャパン

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本記事はフォーティネットジャパンが提供する「FORTINETブログ」に掲載された「アーキテクチャの優位性:ハイブリッド移行を見据えたフォーティネットの戦略」を再編集したものです。

 企業のネットワークは、ここ10年で大きく変化しました。今日のデジタル世界では、リモートユーザー、分散型アプリケーション、ハイブリッド環境、AIを活用した脅威などが当たり前の存在になっています。残念なことに、ほとんどのベンダーは自社の製品を新たなニーズに合わせることに苦労しており、そのギャップを埋めるために、度重なる更新や、連携が不十分な買収による対応に頼っています。しかし、それでは不十分です。

 フォーティネットは、最初からまったく異なるアプローチをとってきました。どこに導入されるかにかかわらず、運用を複雑にすることなく幅広い高パフォーマンスのセキュリティをサポートできる統合アーキテクチャを最優先にしてきたのです。そして、それを実行できる企業は今でもフォーティネットだけです。

間違った戦略は、買収では解決できない

 システムとソリューションのコンバージェンス、AIドリブンセキュリティ、およびエンドツーエンドのゼロトラストが市場で要求されるようになると、ほとんどのベンダーは自社に可能な唯一の方法でそれに対応しました。つまり、ニッチなツールを買収して(たいていはテストすることもなく)、問題発生後にそれらのツールにまとめてパッチを当てようとしたのです。しかし、個別に構築されたポイント製品を継ぎ合わせても、プラットフォームにはなりません。たとえどれほど大規模なマーケティングを繰り広げても、結果はさらなる複雑化です。

 新たな買収を行うたびに、オーバーヘッド、リスク、運用上の負担が増していきます。異なるコードベース、重複するポリシー、一貫性のないUI、断片化した管理など、すべてが積み重なってシステムが損なわれ、急速に変化する今日のネットワークへの対応や効率的なスケーリングが困難になります。そして、その複雑さの重荷がユーザーにのしかかってきます。

 ほとんどのベンダーは、この断片的なアプローチという負債を今日のハイブリッド環境にまで持ち越しています。フォーティネットは、その方向には進みませんでした。つまり「ハイブリッド」が企業ITのデフォルトとなるずっと前から、コンバージェンスを目指して取り組んできたのです。

適切な問題を早期に解決

 フォーティネットは、インフラストラクチャに対するお客様の要求が増大する前に行動します。将来を見据え、当初からパフォーマンス、統合性、運用効率にフォーカスしてきました。創業当初から、この3つを軸に開発を進めてきました。

AIと機械学習

 フォーティネットは、業界がAIに注目するはるか前に高度なAIの開発を開始し、そのAIを当社の検知 / レスポンステクノロジーに組み込みました。グローバルテレメトリを使って当社のモデルを何年にもわたりトレーニングして、ネットワーク全体の保護を強化しました。今では、これらのモデルがフォーティネット セキュリティ ファブリック全体でリアルタイムで保護を強化し、レスポンスを迅速化しています。

専用設計のASIC

 フォーティネットは、今日の分散環境でパフォーマンスのニーズに応えるには、ソフトウェアだけでは対応できないことを早い段階で理解していました。それが、インスペクションの迅速化、セグメンテーションの改善、スループットの向上を目指して独自のASICの開発に最初から投資していた理由です。今でも、フォーティネットはASICに投資してきた唯一のベンダーです。ASICは、現在のユーザーとネットワークが必要とするディープインスペクション、動的セグメンテーション、およびセキュアな接続を、セキュリティ、スピード、またはキャパシティを犠牲にせずに実現することができます。

統合オペレーティングシステムおよび管理

 FortiOSは、フォーティネットのネットワーキングおよびセキュリティポートフォリオ全体をカバーする共通の制御レイヤーを提供します。この統合OSアプローチによって、ハイブリッド環境でのパフォーマンスと管理に関して大きな優位性を確立し、ハイブリッド環境全体に一貫した制御を提供することができます。データセンター、拠点、クラウドのいずれに導入する場合でも、簡素化されたポリシー適用、広範な可視化、および一元化された脅威情報の共有とオーケストレーションを、サードパーティのツールに頼らずに実現できます。

単なるツールキットではなく、システムとして機能するプラットフォーム

 多くのベンダーが、フルスタックをカバーしていると主張しています。しかし、そのほとんどは、個別に構築されて、後付けのAPI、ミドルウェア、または手動のワークフローを通じてゆるく関連付けられたテクノロジーに頼っています。多くの場合、このような継ぎはぎのシステムは、単に確実に機能するためだけに継続的な回避策と調整を必要とします。

 これは本当の統合ではなく、統合の負担に過ぎません。そして、その分のコストはお客様が支払っています。

 フォーティネットのプラットフォームアプローチは、これとはまったく異なります。セキュリティ ファブリックは、ポイント製品のセットではなく完全に統合された1つのシステムとして構築されており、以下をカバーします。

セキュアネットワーキング:パフォーマンスが最適化されたネイティブネットワーキングと、あらゆるエッジ(拠点、キャンパス、クラウド、リモート)にまたがる組み込みのセキュリティ
ユニファイドSASE:あらゆるユーザーおよびデバイスに対してシームレスに機能するクラウドベースのセキュアアクセスと、一貫したポリシー適用およびエンドツーエンドのリアルタイム保護
AIを活用したSOC:セキュリティチームがより少ないツールと統合AIを使用してより少ない労力で迅速に行動することを可能にする、統合されたテレメトリ、検知、およびレスポンス
OTセキュリティ:安全、アップタイム、コンプライアンスが不可欠な運用環境のための、産業グレードのセグメンテーション、OTが最適化されたソリューション、きめ細かい制御

 これらはすべてFortiOS上で動作し、グローバル脅威インテリジェンスというバックボーンを共有し、統合された1つの全体として動作します。追加の統合作業や最適化に常に手間をかける必要はありません。

フォーティネットのお客様が違いを実証

 それを裏付けているのが、お客様からのフィードバックです。フォーティネットは、Gartner Peer Insights™ でネットワークとセキュリティに関する8つの部門でCustomers’ Choiceの1社に選出された唯一のベンダーです。

 これは偶然ではありません。以下を提供する意図的なプラットフォームアプローチの直接的な結果なのです。

・総所有コストの削減
・統一されたポリシー制御
・環境全体をカバーする高パフォーマンスな保護
・よりシンプルでスケーラブルなオペレーション

 他のベンダーはいまだに自社の製品ポートフォリオを正当化していますが、フォーティネットのお客様は何も犠牲にすることなく、いち早く移行を進めています。

イノベーションは単なるスピードの問題ではありません。タイミングも重要です。

 時代遅れの断片的なアーキテクチャを基盤としてイノベーションを試みても、複雑さが増すだけです。コンバージェンスをサポートするように設計されていないシステムに、コンバージェンスを留め付けることはできないのです。

 フォーティネットの優位性は、最初にプラットフォームを適切に構築したことです。フォーティネットのセキュアネットワーキング ファブリック、ユニファイドSASEフレームワーク、SOC自動化、およびOT保護は、市場の新たなニーズに応じて急いで市場に投入されたわけではありません。私たちは25年以上にわたって独自のアプローチを計画し、開発し、磨き上げてきました。その取り組みは、1,400件以上の特許に基づいていますが、この数はほとんどの競合他社の合計を上回っています。

 この基盤こそが、フォーティネットが今日の大規模なハイブリッドネットワークの複雑さを解決できる唯一のベンダーである理由です。

将来に備えるなら、すでにそこにあるプラットフォームを選ぶべき

 ロードマップは必要ありません。ビジネスは未来のスピードで変化しています。つまり、競合他社がいまだにまとめ上げるのに苦労している約束した機能をすでに備えたプラットフォームが必要なのです。遅れを取り戻す必要のないフォーティネットは、今すぐ対応できる状態にあります。

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