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Core Ultra 7 255HXを採用するLEVEL-15FR172-U7-TKPXをレビュー

「能ある鷹は……」を地で行く、フルHD・高画質で遊べるRTX 5070 Laptop搭載ゲーミングPCがこちら

2025年10月24日 10時00分更新

文● 勝田有一朗 編集●八尋/ASCII

提供: ユニットコム

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レイトレーシング設定もイケるパフォーマンスを確認!

 ではいよいよ、ゲーム系ベンチマークと実際のゲームタイトルを用いて、LEVEL-15FR172-U7-TKPXのゲーミング性能を測っていこう。今回用意したゲームタイトルは次のとおり。

・「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマーク」(以下、FF14ベンチマーク):定番MMORPGベンチマーク。動作は軽量級。
・「Apex Legends」:軽~中量級の定番FPSタイトル。
・「F1 25」:毎年進化するレーシングゲーム。動作は中~重量級。
・「モンスターハンターワイルズ ベンチマーク」(以下、MHWsベンチマーク):大人気ハンティングアクションゲーム最新作のベンチマークソフト。動作は重量級。
・「サイバーパンク 2077」:発売後も積極的に最新グラフィックス技術を取り入れ続ける重量級AAAタイトル。

 いずれも解像度はフルHDで固定し、タイトルによって画質設定などを変更してデータを取得。また、Apex Legendsではフレームレートの計測に「CapFrameX」というアプリを使用した。平均フレームレートのほかに、データ全体を100分割して最小値から1%の数値を「min(1%)」とし、これを最小フレームレートの代わりに掲載している。

 まずは、ゲーム系ベンチマークの定番とも言えるFF14ベンチマークから。画質設定はプリセットからノートPC向けの「高品質(ノートPC)」および、最高画質の「最高品質」を選択。FSRやDLSSのアップスケール機能はすべて無効にした。

LEVEL-15FR172-U7-TKPX

FF14ベンチマークの結果(スコアー)

LEVEL-15FR172-U7-TKPX

FF14ベンチマークの結果(フレームレート)

 高品質(ノートPC)プリセットでは申し分のない高スコアーとフレームレートを記録。最高品質プリセットでもスコアーは「非常に快適」の評価が取れるスコアー(1万5000)を超えており、平均130fps超えと優秀だった。ファイナルファンタジーXIVならフルHDの最高品質プリセットで快適に遊べるだろう。

 2本目は軽~中量級の人気FPSタイトルApex Legends。グラフィック設定でアンチエイリアスを「TSAA」にして、「テクスチャストリーミング:4GB」、「テクスチャフィルタ:異方性x4」、「モデルディテール:最高」以外は低設定とした「競技設定」と、すべてのオプションを最高の状態とした「最高設定」の2つの画質設定を用意。

 射撃訓練場で特定のルートを移動したのちに、「バンガロール」の「スモークランチャー」を射出して煙がなくなるまで待機。という一連の動きに対してのフレームレートを計測している。

LEVEL-15FR172-U7-TKPX

Apex Legendsの結果

 競技設定ではmin(1%)が144fpsを超えており、LEVEL-15FR172-U7-TKPXのディスプレー性能を余さず活かせることが示された。一方の最高設定でも平均フレームレートは144fpsに近く、min(1%)も100fpsを大きく超えていることから、問題なくスムーズに遊べるだろう。

 3本目はF1 25。毎年グラフィックスに更新を入れてくる同作は、今回のリリースでパストレーシング描画を含むプリセット「超最大」を追加している。その下のプリセット「超高」でも、レイトレーシング描画を含む重ための設定だ。今回は「超高」および「超最大」のプリセットを利用してベンチマークを実施。

 なお、DLSSはクオリティ設定で、フレーム生成のDLSS FGも有効にした。F1 25はGeForce RTX 50シリーズのマルチフレーム生成にも対応しているので、プリセット「超最大」ではDLSS MFG(x4)も試している。計測はゲーム内ベンチマークを利用し、ベンチマーク条件はサーキット「バーレーン」、天候「晴天」とした。

LEVEL-15FR172-U7-TKPX

F1 25の結果

 プリセット「超高」では、最高と最低のフレームレートが大きく離れた値になったが、平均フレームレートの151fpsはLEVEL-15FR172-U7-TKPXのディスプレー性能にピッタリの結果と言える。パストレーシング描画を含むプリセット「超最大」でも、平均フレームレートは100fps以上を維持しており、十分快適にプレイできるであろうという結果だ。

 またマルチフレーム生成の威力は絶大で、DLSS FG(x2)と比較すると、DLSS MFG(x4)はほぼ倍のフレームレートを達成。ただし、LEVEL-15FR172-U7-TKPXの144Hzディスプレーに対して、これは少々過剰な高フレームレート。レイテンシーの影響も踏まえれば、フレーム生成は1段階下のDLSS MFG(x3)で運用するとちょうど良さそうだ。

 4本目のMHWsベンチマークでは、グラフィックプリセット「高」および「ウルトラ」でベンチマーク。そのほかの設定としては、レイトレーシング「OFF」、フレーム生成「ON」の状態としている。

LEVEL-15FR172-U7-TKPX

MHWsベンチマークの結果(スコアー)

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MHWsベンチマークの結果(フレームレート)

 プリセット「高」は起動時に自動選択されていたプリセットだが、スコアーは2万を超えて「非常に快適にプレイできます」という評価。プリセット「ウルトラ」では、設定時に“ビデオメモリー超過の警告”が出たものの、結果は平均フレームレートで100fps超え。スコアーの評価も「快適にプレイできます」だった。どちらの設定でも快適にプレイできることは確認できたが、ビデオメモリーなどの安定面を考慮するとプリセットは「高」がオススメだろうか。

 最後は、重量級AAAタイトルのサイバーパンク 2077。ゲーム内に用意しているベンチマークを用いてパフォーマンスを計測した。発売から5年が経とうとする同作だが、グラフィックスエンジンの改良を継続しており、ついにGeForce RTX 50シリーズのマルチフレーム生成に対応した。

 今回、画質設定はクイックプリセットから「レイトレーシング:ウルトラ」および「レイトレーシング:オーバードライブ」を選択。DLSS FGのフレーム生成も有効にした状態で測定を行っているほか、レイトレーシング:オーバードライブではマルチフレーム生成のDLSS MFG(x4)も試してみた。

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サイバーパンク 2077の結果

 レイトレーシング:ウルトラでは平均フレームレートも最低フレームレートも100fps以上を維持できており、快適プレイが期待できる。一方で、レイトレーシング:オーバードライブになるとさすがに100fpsを割ってしまった。しかし、ここでもDLSS MFG(x4)の威力がさく裂。DLSS FG(x2)のほぼ倍のフレームレートを叩き出してスムーズな動きを実現している。

まとめ:ノートPCでもゲームの画質オプションを盛りたい人にオススメ!

 LEVEL-15FR172-U7-TKPXはリフレッシュレート144HzのフルHD液晶のポテンシャルを活かせるCPUとGPUを搭載し、画質設定を盛っても快適に動作できるゲーミングノートPCだと感じた。

 とくにGeForce RTX 50シリーズの特徴でもあるマルチフレーム生成は強力で、DLSS FG(x2)からしっかり約2倍のフレームレートに引き上げてくれている。もちろん、フレーム生成は疑似的なもので得手不得手はあるのだが、すばやい動きを要する競技系シューティング以外であればとりあえず使ってみることをオススメしたい。

 また、Core Ultra 7 255HXはゲーミング以外のさまざまな場面でも活躍を期待できることがベンチマークから確認できた。メモリーを増設すれば動画編集などのクリエイティブ作業も快適にこなせるだろう。

※本記事は掲載時点の情報であり、記事で紹介した実機の仕様などは最新のものとは異なる場合があります。

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