第545回 SORACOM公式ブログ

ソラコム公式ブログ

「OpenAI APIプラットフォーム」 エンタープライズ契約を締結、SOC2 Type2報告書を受領、他 ほぼ週刊ソラコム 06/28-07/11

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こんにちは。ソリューションアーキテクトの takuya です。

いよいよ今週 7月16日に SORACOM Discovery 2025 が開催されます。天気予報ではあいにくの雨のようなので、てるてる坊主を作ってみました。皆さんのご来場をお待ちしております!それでは今週もアップデートを見ていきましょう。

アップデート

変更の詳細については ChangeLog を参照ください。

  • 06/30(月)
    • SORACOM Air for セルラーのメタデータサービスに HTTPS のエンドポイントを追加しました
      • SORACOM Air for セルラーのメタデータサービスに HTTPS のエンドポイント (https://metadata.soracom.io) を追加しました。
      • HTTPS エンドポイントを利用すると、IoT SIM を利用するデバイスから「HTTPS を使用する Web アプリケーション」にアクセス (*) する際に、Web アプリケーションで IoT SIM の情報 (メタデータ) を取得できます。
      • (*) メタデータサービスを利用するには、SORACOM Air を使用して Web アプリケーションにアクセスしてください。ほかのインターネット接続を使用する場合は、メタデータサービスは利用できません。
      • なお、この新しいエンドポイントを Web アプリケーションで利用する場合は、Cross-Origin Resource Sharing (CORS) 設定が必要です。詳しい使用方法については、デバイスで IoT SIM の情報を利用する (メタデータサービス) を参照してください。
    • Unified Endpoint および Funk / Harvest Data のエントリポイントが SORACOM Binary Format v1 に対応しました
      • Unified Endpoint および Funk / Harvest Data のエントリポイントが、SORACOM Binary Format v1 (以下、SBFv1) に対応しました。
      • SBFv1 は、IoT デバイスからの TCP 通信時に使用できる独自のバイナリフォーマットです。SBFv1 を使用することで、データ送信時に意図しないデータ分割や統合が発生することを防ぎ、データの整合性を保ちながら通信ができます。
      • 今回のアップデートで、SBFv1 を使用しても、Unified Endpoint の「1 つのエントリポイントから複数の転送先にデータを送信できる」という利点をそのまま活かせるようになりました。具体的には、SBFv1 を使用している場合でも、デバイス側の設定を変更することなく、SORACOM ユーザーコンソールで Beam、Funk、Funnel、Harvest Data を ON/OFF するだけで、送信先を柔軟に切り替えられます。
  • 07/02(水)
  • 07/10(木)
    • Soracom Cloud Camera Services リアルタイムアクセスを提供開始しました
      • Soracom Cloud Camera Services (略称:ソラカメ) において、ソラカメ対応カメラの映像/画像をリアルタイムで閲覧/取得できるリアルタイムアクセス機能を追加しました。
      • 主な機能
        • ライブ画像 (静止画) を取得する
        • ライブストリーミング映像 (動画) を取得する (Early access)
          • ソラカメ対応カメラのライブ映像を SORACOM ユーザーコンソールで視聴できます。
        • ATOM Cam Swing のカメラ方向を調整する (パン・チルト) (Early access)
          • ATOM Cam Swing のカメラ方向を SORACOM ユーザーコンソールで調整できます。
      • Early access 機能について: 上記の Early access 機能の利用には申請が必要です。詳しくは リアルタイムアクセス (Early access) を申請する を参照してください。
  • 07/11(金)
    • SAM ユーザーの権限管理を簡素化する SORACOM 管理ロールが利用可能になりました
      • ロールは API 単位で利用の可否を設定することで、SAM ユーザーが利用できる機能を制限するための機能です。
      • 従来のロールはオペレーターの管理者が個別に権限を設定する必要がありました。特に SORACOM ユーザーコンソールの操作を制限する際には、どの API を許可すればよいかが分かりにくい課題がありました。
      • この課題を低減するための機能として、従来からロールのテンプレートを提供していましたが、今回新たにソラコムが定義・管理する、SORACOM 管理ロールが追加されました。
      • SORACOM 管理ロールのメリット
        • 簡単で柔軟な設定: よくあるユースケースに基づいた SORACOM 管理ロールをアタッチするだけで、SAM ユーザーの権限を設定できます。複数のロールを組み合わせることで、用途に合わせた権限を細かく設定することもできます。
        • 自動反映: SORACOM ユーザーコンソールで利用される API が追加・変更された際に、自動的にその変更が SORACOM 管理ロールに反映されます。その結果、オペレーターの管理者がロールを設定・運用するコストを大幅に削減できます。
        • コピー・カスタマイズ: SORACOM 管理ロールをコピーして、オペレーター管理ロールとして独自にカスタマイズできます。
      • 使いかた
        • SORACOM ユーザーコンソールの SAM ユーザー一覧画面 で SAM ユーザーを選択し、[ロールをアタッチ] をクリックして SORACOM 管理ロールを選択します。利用可能な SORACOM 管理ロールの一覧は ロール一覧画面 でも確認できます。

Blog記事

プレスリリース

  • 06/30(月)
    • ソラコムクラウドカメラサービス「ソラカメ」、屋外にも設置できる新製品を発表
      • 株式会社ソラコムは、ソラコムクラウドカメラサービス「ソラカメ」の新たな製品として、屋外や電源・通信環境が整っていない場所でも使える「ソラカメ屋外スターターキット」と「ソラカメ屋外ソーラーキット」を2025年7月16日から販売開始します。
      • 「ソラカメ」は、Wi-Fiにつなぐだけで、すぐにクラウドへの録画が始められるカメラサービスです。リーズナブルな価格と設置の手軽さから、現場主導でのデジタル化を進めるツールとして、製造業や建設、物流、小売など、さまざまな業界で活用が広がっています。今回の新製品は、「電源がない」「Wi-Fiが利用できない」といった環境でも利用できるよう設計されています。そのため、より多くの現場でソラカメをご活用いただけるようになります。
      • 「ソラカメ屋外スターターキット」は、電源がある場所であれば、すぐにカメラを使い始められるセットです。フルHD の高解像度、IP65の完全防水・防塵仕様、首振り(パン・チルト)を搭載したカメラ「ATOM Cam Swing」のカメラ本体に加えて、通信ルーターや専用の電源アダプターをまとめて、防水ケースに収めた構成になっています。インターネットの工事や難しい設定は不要で、届いてすぐに設置・利用が可能です。防水仕様なので、雨やほこりにも強く、常設用途にも安心してご利用いただけます。
  • 07/02(水)
    • 「SORACOM Flux」、動画の生成AI分析に対応
      • 株式会社ソラコムは、IoTアプリケーションをローコードで開発できる「SORACOM Flux(ソラコム フラックス)」において、動画の分析をサポートする機能を本日より提供開始します。本日より、Googleの「Gemini」シリーズおよびAmazonの「Amazon Nova」を活用した動画分析をご利用いただけます。また、最新生成AIモデルとして、Googleの「Gemini 2.5 Pro、Flash」、Amazon Bedrock上で提供される「Anthropic Claude Sonnet 4、Opus 4」にも対応しました。
      • SORACOM Fluxは、IoTシステムの自動化を目的としたIoTオートメーターです。センサーやカメラなどのIoTデータをインプットに、通知システムや生成AIモデルによる分析を組み合わせ、現場の業務や設備管理を効率化するアプリケーションを、ソフトウェア開発の専門知識がなくてもブラウザ上で構築できることが特長です。現場主導のデジタル化を支援する仕組みとして、製造業や物流業、小売などさまざまな業界で活用が進んでいます。
      • 近年、生成AIはテキストや画像にとどまらず、動画や音声といったマルチモーダルなデータへの対応が進んでいます。今回のアップデートにより、SORACOM Fluxでは、Googleの「Gemini」シリーズおよびAmazonの「Amazon Nova」を通じて、動画を活用した業務自動化や分析が可能になりました。いずれも、テキスト・画像・音声・動画など、複数のデータ形式を横断して扱うマルチモーダル対応の生成AIであり、リアルタイム映像や記録映像の分析に活用できます。
  • 07/04(金)
    • 作業者の猛暑リスクを可視化するミツフジのウェアラブルデバイス新モデルにSORACOMを採用
      • 株式会社ソラコムは、ミツフジ株式会社(本社:京都府精華町、代表取締役社長 三寺 歩)が提供する、猛暑リスクを可視化し、作業者の安全を守るウェアラブルデバイス「hamon band」シリーズの新モデル 「hamon band N(ハモンバンドエヌ)」に、IoTプラットフォーム「SORACOM」が採用されたことをお知らせします。
      • 2025年6月には、厚生労働省による労働安全衛生規則の改正が施行され、屋外作業者を中心とした熱中症対策が義務化されました。気温や湿度といった環境要因に加え、作業者一人ひとりの体調をリアルタイムに把握・管理することが求められています。
      • 「hamon band」シリーズは、着用者の脈波から深部体温の上昇・下降を推定し、猛暑リスクを音・光・バイブレーションで通知する、ネットワークが不要なリストバンドです。2025年4月に販売開始されて以降、建設、土木、製造、物流などの現場やオフィスで、累計7万本が導入されています。
      • 新モデルの「hamon band N」では、セルラー通信によるネットワーク接続機能が追加されたことで、熱中症リスクの通知が本人だけでなく、クラウド経由で現場責任者にもリアルタイムに共有されるようになりました。これにより、複数拠点にまたがる作業員の状態を遠隔から一括管理でき、迅速な対応や指示が可能になります。
  • 07/07(月)
    • ソラコム、内部統制を評価するSOC2 Type2報告書を受領
      • 株式会社ソラコムは、IoTプラットフォーム「SORACOM」において、内部統制を評価するSOC2 Type2保証報告書を2025年6月25日に受領したことをお知らせいたします。今回のType 2準拠により、ソラコムのシステムと管理体制が厳格な信頼基準を満たすよう設計されているだけでなく、連続した運用期間においてその有効性が検証されました。
      • SOC2保証報告書とは、米国公認会計士協会(AICPA)が定めたTrustサービス規準(Trust Service Criteria)のうちセキュリティ、可用性、処理の完全性、機密保持及びプライバシーのうち、受託会社が選択した規準に関連する内部統制を外部監査人が第三者の立場として評価した結果と意見を表明した保証報告書です。
      • ソラコムでは、2024年6月にSOC2 Type1報告書を受領し、その後SOC2 Type2報告書に向けた取り組みを続けてきました。このたび受領したSOC2 Type2保証報告書では、クラウドサービス等のアウトソーシング事業者のセキュリティ・可用性および機密保持に関して、IoTプラットフォームSORACOMの運用における業務プロセスおよび内部統制環境が、適合するTrustサービス規準に基づいて適切にデザインされていることが表明されています。
      • 「グローバルに国や業界を越えてつながる製品やサービスを展開するお客さまにとって、セキュリティと信頼性は非常に重要です。SOC2 Type2の保証報告書の受領は、信頼性の高い運用への当社の長期的な投資と、揺るぎない姿勢を表しています」
  • 07/09(水)
    • IoTデータ分析基盤「SORACOM Query」を正式に提供開始
      • 株式会社ソラコムは、2023年から一部のユーザーで先行利用を開始し、フィードバックをうけ、生成AIの活用などの機能を拡充してきたデータ分析基盤サービス「SORACOM Query(ソラコム クエリ)」を、2025年7月16日より正式に提供開始します。
      • 「SORACOM Query」は、SIMの状態や通信量、利用料金といったSORACOMプラットフォーム上に蓄積された通信管理情報、ならびにデータ収集・蓄積サービス「SORACOM Harvest Data」に蓄積された時系列のIoTデータを検索・分析できるデータ分析基盤サービスです。リアルタイムデータの可視化、スケーラブルなクエリ実行を使用し、IoT データを安全に収集、保存、および分析します。
      • 今回の正式リリースにあわせて、「Query アシスタント AI」機能を搭載しました。生成AIにより、自然言語から SQL への変換を実現しました。「過去1週間で、最も通信量が多かったデバイスをリストアップしてください」、「IoTデータの異常値を検出してください」といった自然言語による問い合わせが可能となり、SQLに不慣れなユーザーもサポートします。
      • 「SORACOM Query」の正式提供により、ユーザーは、SORACOM上に蓄積されたプラットフォームデータに対して、SQLベースでの自由なデータ照会が可能になります。これまで個別にデータをダウンロードしたり、クラウドに連携して加工・整形していたデータ分析のための作業を、SORACOM上で直接クエリを実行することで、より効率的に実現できるようになります。SORACOM Queryから、SORACOMのダッシュボード作成・共有サービス「SORACOM Lagoon」に連携して閲覧することもできますし、データを外部BIツールと連携して可視化するといった使い方も可能です。
    • ソラコム、「OpenAI APIプラットフォーム」 エンタープライズ契約を締結
      • 株式会社ソラコムは、OpenAIが提供する「OpenAI API プラットフォーム」のエンタープライズ契約を締結したことをお知らせします。
      • 「OpenAI APIプラットフォーム」は、大規模なシステムへの組み込みを想定した、法人向けの提供メニューです。強固なセキュリティ対策と高度な管理機能を備えており、APIを通じて生成AIを業務システムや顧客向けサービスに組み込む際に求められる要件に、幅広く対応しています。
      • セキュリティ面では、リクエスト単位でのゼロデータ保持や、学習へのデータ利用無効化オプションなどの機能に加え、エンタープライズ環境に求められる統制機能が充実しています。
      • ソラコムでは早くから生成AIに注目し、生成AIの利用ガイドラインを整備した上でChatGPTを全社で導入するなど、社内業務の効率化や新しい価値の創出に取り組んできました。その中で、生成AIはIoTとの親和性が高く、センサーデータの分析や予測、意思決定支援、ロボットへの応用に至るまで、幅広い可能性を見出しています。すでに、IoTアプリケーションの開発を支援する「SORACOM Flux」や、時系列データの可視化・分析を支援する「SORACOM Harvest Data Intelligence」、自然言語でのデータ照会を可能にする「SORACOM Query Intelligence」など、生成AIをサービスに組み込み提供してきました。
      • 今回の新たな取り組みにより、IoTプラットフォーム「SORACOM」およびソラコムは、生成AIを組み込んだサービスとプロダクト開発をさらに加速し、同時により安定的なプラットフォームの提供と安心して利用いただける環境を構築していきます。
    • IoT通信の選択肢と運用の柔軟性を拡張する 「SORACOM Connectivity Hypervisor」を発表
      • 株式会社ソラコム(本社:東京都港区、代表取締役社長 CEO 玉川憲)は、IoTプラットフォームSORACOMの新たな進化として、IoT SIMにおける複数の通信プロファイルを動的に管理・切り替えできる新機能「SORACOM Connectivity Hypervisor(ソラコム コネクティビティ ハイパーバイザー)」を2025年度中に提供する計画を発表しました。本機能は、SORACOM IoT SIMにおいて、SORACOMが提供するプロファイルに限らず、他の通信事業者が提供するプロファイルを含めて、リモートからプロファイルの追加・切り替えを可能にします。
      • ソラコムでは、GSMA(1)が公開したIoT向け次世代eUICC規格SGP.32(2)に対応した「SORACOM IoT SIM」を2025年度内に新たに提供開始する予定であり、すでにeUICC(3)、eIM及びSM-DP+(4)を利用した実証環境での動作検証を完了し、商用化に向けて準備を進めています。
      • これまでもSORACOM SIMでは、SORACOMが提供するサブスクリプションをリモートで追加できるサブスクリプションコンテナ機能を提供してきましたが、SORACOM Connectivity Hypervisorにより、新たに、他の通信事業者のプロファイルを含むマルチプロファイル管理を可能にします。これにより、IoTデバイスにおける通信の選択肢と運用の柔軟性を大幅に広げることができます。
      • 本機能を利用することで、現地で電源を入れた瞬間からあらかじめインストールされたSORACOM回線でネットワークに接続、その後、出荷先の国や地域、ユースケースに応じて、最適な通信プロファイルを追加・切り替えることができます。この仕組みにより、製品の在庫管理や通信プランの個別対応にかかっていた工数やコストを大幅に削減し、単一SKUでのグローバル展開を現実的な選択肢とすることが可能になります。さらに、グローバル展開される製品においては、各国で異なるパーマネントローミング規制への対応が課題となることがありますが、本機能を活用することで、対象国で許可された現地通信事業者のプロファイルへ動的に切り替えが可能となり、こうした規制にも柔軟に対応できるようになります。
  • 07/10(木)
    • SORACOM Discovery2025開催記念 「IoTデバイス特価キャンペーン」を実施
      • 株式会社ソラコムは、IoTデバイスの導入を考えている方を対象に、「SORACOM Discovery 2025」の開催を記念した「2025年夏のIoTデバイス特価キャンペーン」を、2025年7月10日(木)から8月4日(月)まで実施します。
      • SORACOM IoTストアでは、活用実績のあるIoTデバイスを提供しています。ウェブサイトから用途に合わせて、IoT SIM、GPSトラッカー、カメラ、IoTゲートウェイ・ルーター、センサー内蔵IoTデバイスなどを、1台から購入いただけます。
      • この度、開発不要ですぐにご利用いただける4種類のデバイスを特別価格で提供するキャンペーンを期間限定で実施します。

今後のイベント

他に「こんなことを書いてほしい」「読者からのお便りを紹介してほしい」などなどご要望やご質問、本ブログ記事の感想などございましたら、X のハッシュタグ #SORACOM で Post いただけると幸いです。#ほぼソラ でも大丈夫です!

それでは。また次回をお楽しみに!― ソラコム takuya @okeee0315

投稿 「OpenAI APIプラットフォーム」 エンタープライズ契約を締結、SOC2 Type2報告書を受領、他 ほぼ週刊ソラコム 06/28-07/11SORACOM公式ブログ に最初に表示されました。

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