PCIe5.0×4 SSDでさらなる性能を引き出せる?
Thunderbolt 5エンクロージャーを触っていて、ふと思ったのが最大読み書き速度が1万4000MB/秒に達するPCIe5.0×4 NVMe SSDを組み合わせれば、さらなるパフォーマンスを発揮するのでは? というもの。
とは言え、Thunderbolt 5コントローラーのIntel JHL 9480は、PCIe4.0×4までの対応になる。そのため、最大でも8000MB/秒になるのでコスパは非常に悪くなるが、外付けストレージで読み書き速度7000MB/秒超えは夢のようではある。
そこで、PCIe5.0×4インターフェースに対応し、1万4000MB/秒のパフォーマンスを発揮するSamsung「9100 PRO」と、PHISONコントローラー「PS5026-E26」採用の前世代PCIe5.0×4 SSDのNextorage「X-シリーズ」、それに「PS5031-E31」を採用し、読み出し速度1万MB/秒を発揮する「Gシリーズ HE」を組み合わせてみた。
かなり期待して、9100 PROを取り付けたのだが、どのストレージも認識しない……。PCIe5.0×4 SSDは下位互換が確保されているので、PCIe4.0×4で動作するのだが、ACASIS TB501ProとTREBLEET製TB5エンクロに取り付けると認識しないのだ。
試しにUGREEN製USB4/Thunderbolt 3、4対応エンクロージャーに、PCIe5.0×4 SSDを取り付けると問題なく、PCIe4.0×4動作で認識、動作した。
Thunderbolt 5コントローラーのIntel JHL 9480、またはフォームウェアの問題なのか、読み書き速度8000MB/秒という夢は潰えたが、読み出し速度7000MB/秒、書き込み速度6000MB/秒台の外付けストレージでも大満足だ。
Thunderbolt 5エンクロージャーは買ってよし
冷却強化は必要になるが、Thunderbolt 5エンクロージャーとして満足ゆく性能を発揮したACASIS TB501Proと、TREBLEET製TB5エンクロ。読み書き速度トップとなったSamsung 990 PROシリーズを組み合わせれば、現在最速の外付けストレージを手にできる。
すでにM4 Pro Macを愛用している人、これから購入しようと考えている人はもちろんのこと、従来Macで外付けストレージを考えている人も、約1万円弱高くなるがThunderbolt 5エンクロージャーを選んでおけば、将来間違いなく幸せになれる。
おまけ
MacBook持ち歩き派は名刺以下のUSB4ポータブルSSDに注目
読み書き速度よりも携帯性を重視したいMacBookユーザーにおすすめの、ポータブルSSDが、Nextorageから近日登場予定となっているので、持ち運び派向けに紹介しておこう。
それが、最大転送速度10GbpsのUSB 3.2 Gen 2 Type-Cに対応する「NX-P2SEシリーズ」のUSB4対応モデル「NX-P4SEシリーズ」だ。奥行き約66mm、幅約40mmという名刺を大きく下回るボディサイズに、2TBで実測約23g(本体のみ)という日々持ち歩いても苦にならないコンパクトサイズになっている。
パフォーマンスをM2 Pro Mac miniで試すと、読み出し速度3400MB/秒、書き込み速度3100MB/秒を記録した。Windows 11環境下では、読み出し速度4000MB/秒、書き出し速度3700MB/秒と若干速度がアップしていた。
Thunderbolt 5に対応するM4 Pro Mac miniで計測すると、読み出し速度4500MB/秒、書き込み速度3600MB/秒を発揮した。Thunderbolt 5ポート搭載Macなら、USB4ポータブルSSDのパフォーマンスを超えるパフォーマンスを発揮するのは、うれしいポイントだろう。
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