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白ケースに1世代前のGeForce RTX 4060を、1世代前でもまだまだ現役性能!

最新Ryzen 7のゲーミングPCがほしい、しかもお安めに……。そんな願いを叶えるのが21万円台のこのモデルだ!

2025年07月09日 11時00分更新

文● 勝田有一朗 編集●八尋/ASCII

提供: ユニットコム

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フルHDゲーミングは快適!フレーム生成を武器にWQHDゲーミングも視野に

 では、いよいよゲーム系ベンチマークや実際のゲームタイトルを用いてLEVEL-M8A6-R97X-RLXのゲーミング性能をチェックしていこう。

 今回用意したゲームタイトルは次の通り。]

「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマーク」:定番MMO RPGベンチマーク。動作は軽量級。
「Apex Legends」:定番人気FPSタイトル。動作は軽~中量級。
「F1 25」:毎年リリースされる恒例のレーシングゲーム。動作は中~重量級。
「モンスターハンターワイルズ ベンチマーク」(以下、MHワイルズベンチ):大人気ハンティングアクションゲーム最新作のベンチマークソフト。動作は重量級。
「サイバーパンク 2077」:発売後も積極的に最新グラフィックス技術を取り入れ続ける重量級AAAタイトル。

 いずれのタイトルも解像度は1920×1080ドット(フルHD)、2560×1440ドット(WQHD)、3840×2160ドット(4K)の3パターンを計測。画質設定についてはフルHDで快適に動作する範囲を想定してタイトルごとに調整を入れている。

 1本目は定番ベンチマークのひとつファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマークから。画質設定はプリセットから「最高品質」を選択。FSRやDLSSなどのアップスケーラーは無効としている。

ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマーク スコアー

ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマーク フレームレート

 フルHDでは“非常に快適”の評価が得られ、WQHDでも“快適”という評価が得られた。4Kになるとさすがに“普通”の評価に留まったが、WQHD解像度までは十分実用的にプレイできそうな結果といえるだろう。

 2本目は人気FPSタイトル「Apex Legends」。グラフィックス設定はすべてのオプションを最高の状態とした「最高設定」を使用した。アンチエイリアスは「TSAA」を選択。

 射撃訓練場で特定のルートを移動したのちに「バンガロール」の「スモークランチャー」を射出して煙がなくなるまで待機。という一連の動きに対してのフレームレートを計測している。

 フレームレートの計測には「CapFrameX」というアプリを使用。平均フレームレートの他に、データ全体を100分割し最小値から1%の数値を「min(1%)」として最小フレームレートの代わりに記載している。

Apex Legendsのフレームレート計測結果

 フルHDおよびWQHDでmin(1%)が100fpsを上回っていることが確認できた。より本格的に挑戦するのであればグラフィックス設定を落とすべきだが、カジュアルにプレイする分には最高設定でも十分なパフォーマンスが得られるだろう。4Kでもmin(1%)が60fpsを維持できているので、プレイ自体には全く問題ないはずだ。

 3本目はF1 25。毎年グラフィックスに更新を入れてくる同作は、今回のリリースでパストレーシング描画を含む超重プリセットを用意しているのだが、RTX 4060には荷が重すぎると判断しプリセットは「超高」を選択。ただこれでもレイトレーシングを含む重ためのプリセット設定だ。

 DLSSはクオリティ設定。フレーム生成のDLSS FGも有効な状態とした。計測はゲーム内ベンチマークを利用する。ベンチマーク条件はサーキット「バーレーン」、天候「晴天」とした

F1 25のフレームレート計測結果

 フルHDでは問題ないパフォーマンスを見せていると同時に、WQHDでも十分プレイ可能な性能を見せてくれたのが驚きだった。一方で4Kになると急激にパフォーマンスが落ちるのはビデオメモリー容量をオーバーしてしまうからかもしれない。

 4本目のMHワイルズベンチでは、グラフィックプリセット「高」設定を使用し、レイトレーシング「OFF」、DLSS「パフォーマンス」、フレーム生成「ON」の設定でベンチマークを行なうこととした。

モンスターハンターワイルズ ベンチマーク スコアー

モンスターハンターワイルズ ベンチマーク 平均フレームレート

 結果、フルHDとWQHDの両方で“快適にプレイできます”との評価が得られた。一方で4Kではさすがにスコアーも大きく落ち込む結果となったが、RTX 4060のメインターゲットを考えると大健闘の結果といえるはずだ。

 5本目は、重量級AAAタイトルのサイバーパンク 2077に用意されているゲーム内ベンチマークを用いてパフォーマンス計測を行なった。画質設定はクイックプリセットからレイトレーシング処理も含む「レイトレーシング:ウルトラ」を選択、DLSS FGのフレーム生成も有効にした状態で測定している。

サイバーパンク 2077 ゲーム内ベンチマークの結果

 結果はフルHDで平均フレームレートが100fpsを記録した一方、さすがにこの設定ではWQHD以上で大きく落ち込む結果となった。ただもともとWQHD以上は守備範囲外、それよりフルHDであれば重量級AAAタイトルの高画質設定でもしっかり快適に遊べる点を重要視したい。

WQHDでもイケるいいバランスのゲーミングパソコン!

 以上の検証結果から、LEVEL-M8A6-R97X-RLXはフルHDゲーミングで十分なパフォーマンスを見せてくれたと同時に、多くのゲームタイトルでWQHDゲーミングも視野に入るパフォーマンスを感じさせてくれた。

 本来RTX 4060はフルHDゲーミングをターゲットとしたGPUのはずだが、フレーム生成対応のゲームタイトルが増えてきたことがひとつの追い風になっていることは確実だろう。

 また、高パフォーマンスCPUのRyzen 7 9700Xと組み合わせることで、RTX 4060の性能を十二分に引き出せている側面も十分あり得ると考えられる。

 ゲーミングにおいてCPU性能の重要性が高まっている状況もあり、ミドルレンジなRTX 4060とアッパーミドルなRyzen 7 9700Xの組み合わせは結果的にかなりいいバランスの組み合わせのようだ。フルHDゲーミングをターゲットとしながらも、余裕のあるパフォーマンスもほしいといった場合にピッタリな1台といえるだろう。

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