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白ケースに1世代前のGeForce RTX 4060を、1世代前でもまだまだ現役性能!

最新Ryzen 7のゲーミングPCがほしい、しかもお安めに……。そんな願いを叶えるのが21万円台のこのモデルだ!

2025年07月09日 11時00分更新

文● 勝田有一朗 編集●八尋/ASCII

提供: ユニットコム

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基礎ベンチではRyzen 7 9700Xの高いパフォーマンスを確認

 LEVEL-M8A6-R97X-RLXが搭載するCPU、Ryzen 7 9700Xは、AMD Ryzenシリーズの最新世代アッパーミドルレンジに位置するCPUだ。ゲーミング性能を大きく向上させる3DVキャッシュは搭載しないが、8コア/16スレッドのCPUコア構成で動作クロックは最大で5.5GHzに達する高いパフォーマンスが特徴となっている。

 一方GPUのRTX 4060は、NVIDIAのRTX 40世代のミドルレンジにあたる製品。CUDAコア数は3072基でビデオメモリーはGDDR6 8GBを搭載し、フルHDゲーミングを強く意識しているGPUだ。後継モデルの「GeForce RTX 5060」が登場しているものの、RTX 4060はフレーム生成技術にも対応するので、まだまだ当分の間は現役で活躍できるGPUといえるだろう。

 なお、システムメモリーは16GB(DDR5 8GB×2)を標準搭載。一般的なゲーム用途であれば必要十分なメモリー容量だ。ただ、LEVEL-M8A6-R97X-RLXのマザーボードにはメモリースロットが2基しかないため増設時は全取り換えとなってしまう点に注意。

 将来を見越すのであれば注文時のカスタマイズで最初から32GB(16GB×2)以上のシステムメモリーを搭載した方がいいかもしれない。

CPU-Z(左)とGPU-Z(右)の実行結果

 ここからは、いくつかの基礎ベンチマークを回してLEVEL-M8A6-R97X-RLXの基礎的なパフォーマンスを探っていこう。

 まずは3DCGのレンダリングを通じてCPUのマルチスレッド/シングルスレッド性能を計測する「CINEBENCH 2024」を実行。

CINEBENCH 2024実行結果

 結果はマルチコアが1072pts、シングルコアが132pts。とくにシングルスコアー130pts超えはかなり高い成績といえる。CPUのシングル性能は大半の処理において動作の機敏さに直結するため、LEVEL-M8A6-R97X-RLXは様々な場面での快適な動作が期待できるというわけだ。

 続いて、実アプリケーションに近い負荷でPC全体の性能を測る「PCMark 10」(Ver.2.2.2737)をチェック。

PCMark 10実行結果

 総合スコアーは9180で、その内訳はアプリ起動速度、ビデオ会議、Webブラウジングの性能を測る「Essentials」が11349。表計算や文書作成のオフィスソフト性能を測る「Productivity」が12491。写真編集や動画編集、3DCG製作などのクリエイティブ性能を測る「Digital Content Creation(DCC)」が14809を記録した。

,p>  Essentials、Productivity、DCCの各項目がスコアー10000を大きく超える高いスコアーを記録しており、これもRyzen 7 9700Xが持つ高パフォーマンスの賜物といえる。ゲーミング以外の用途でも快適な動作を期待できるはずだ。

 次に、3Dグラフィックス性能を測るベンチマーク「3DMark」(Ver.2.31.8385)を実行した。

3DMark実行結果

 3DMarkはGPU性能が重要なベンチなので、RTX 4060の素性がよく見える結果となっている。フルHDベンチマークのFire Strikeのスコアーが飛びぬけているのは、フルHDゲーミングをターゲットにしたRTX 4060らしい結果といえるだろう。ただ、WQHDベンチマークのTime Spyも少し健闘しており、WQHDゲーミングにも期待を感じさせる部分が見られた。

 一方でレイトレーシングや4Kを含む重量級ベンチのSpeed WayやSteel Nomadはかなり苦戦しており、重量級グラフィックスのゲーミングは荷が重いという印象を受ける。

 ストレージ性能も計測しておこう。ストレージの転送速度は「CrysrtalDiskMark 8.0.4」を用いて計測する。なお試用機に搭載されていたストレージは、PCI Express Gen4接続の1TB M.2 NVMe SSDだった。

CrysrtalDiskMark実行結果

 結果はシーケンシャルリード4075MB/s、シーケンシャルライト3183MB/s。PCI Express Gen4接続としてはエントリークラスの性能だが、PCI Express Gen3世代で考えるとトップクラスともいえるスコアーで十分な性能が出ている。

 1TBという容量も現時点では必要十分。ただLEVEL-M8A6-R97X-RLXはマザーボード上にM.2スロットを1本しか持たないため、M.2 SSDの増設ができない点は要注意だ。

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