進捗レポートを自動生成、ボトルネックも事前に察知

Backlog情報を基にプロジェクトに伴走する「AIアシスタント」 無償βモニターを募集中

文● 福澤陽介/TECH.ASCII.jp

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 ヌーラボは、2025年6月24日、プロジェクト・タスク管理ツール「Backlog」において、生成AIを活用した新機能「Backlog AI アシスタント」を開発していることを発表した。あわせて、β版の無償モニターに参加するユーザー企業の募集も開始している。

 現在同社は、20周年を迎えたBacklogの運用知見やユーザー企業からのフィードバックをもとに、「AI×チームワークマネジメント」という設計思想で生成AI機能の実装を目指している。

 今回発表されたBacklog AI アシスタントは、Backlog上の情報をもとに、プロジェクトを伴走支援する対話型のAIアシスタント機能。特徴は以下の4つだ。

1.プロジェクトの情報を蓄積し、状況を整理
 Backlog上にある課題やコメント、Wiki、ドキュメントなどの情報を継続的に学習・記憶し、プロジェクトの背景や目的、進行を把握。点在しがちな情報を文脈に沿って結びつけ、状況の可視化と共有を支援する。

2.進捗レポートやドキュメントの自動生成
 進行状況を分析して、日次・週次・月次の進捗レポートや振り返り資料を自動生成。READMEや仕様書、オンボーディングガイドなど、プロジェクトに必要な各種ドキュメントも出力可能で、報告や準備の工数を削減できる。

Backlog AI アシスタントの利用イメージ(進捗レポートの生成)

3.業務に応じて、会話ベースで実務を支援
 「今どこまで進んでいる?」「遅延のリスクは?」といった問いに即時対応。状況を読み取り、最適な課題テンプレートや担当者の提案、類似事例の提示などを行い、判断や対応のスピードを高められる。

4.リスクやボトルネックを事前に察知
 過去の傾向や履歴データをもとに、遅延やリソース不足の兆候を予測。プロジェクト完了の見通しも含めリスクを可視化し、早期の気づきと対応を促す。

 現在、Backlogの有料プラン(プレミアム・プラチナ)のユーザー企業を対象に、β版の無償モニターへの参加を受け付けている。当選企業には、2025年7月下旬より順次、β版が提供がされる予定だ。

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