標準搭載のAIアプリもとても実用的で便利でした
15万円台で買える富士通の最新モバイルノート「FMV Note C」の速度とバッテリーの持ちを計ってみた
2025年05月31日 10時00分更新
富士通クライアントコンピューティング(FCCL)の新生FMV「FMV Note C (WC1-K1)」は、「がんばる時間を、心地よい時間」をコンセプトにした軽量モバイルノートPCです。
ファンレス設計で静音性が高く、アルミ筐体により高剛性を実現。最大約24.2時間のバッテリー駆動時間、約1187gの携帯性、満員電車での圧迫などを想定した堅牢性と、高いモバイル性能を備えています。
レビュー2回目である今回は、パフォーマンスと、AIアプリについてチェックします。
今回FCCLより借用した「FMV Note C (WC1-K1)」は、Core Ultra 5 134U/ 8GBメモリー/ 256GBストレージというスペックの「ライト」モデル。15万1000円で購入可能なエントリー機だからこそ、パフォーマンスが気になるところです。
CPUもGPUも必要十二分な速度
バッテリーは実使用で16時間48分動作
まずCPU性能ですが、CPUベンチマーク「CINEBENCH R23」のCPU(Multi Core)は8127pts、CPU(Single Core)は1586ptsとなりました。
「FMV Note C (WC1-K1)」は、ブラウジング、コンテンツ視聴、ビジネスアプリ用途には実用上十分なパフォーマンスを備えています。軽めのクリエイティブワークもこなせますが、その場合は16GBメモリー搭載機を選ぶことをオススメいたします。
「FMV Note C (WC1-K1)」の3Dグラフィックス性能については、「3DMark」のTime Spyは1637、Fire Strikeは3649、Wild Lifeは7797、Night Raidは13531、「ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレベンチマーク」(1920×1080ドット、標準品質、ノートPC)のスコアは4612(普通)となりました。
わかりやすい指標としてはフレームレートがありますが、ファイナルファンタジーXIVの平均フレームレートは32.15fpsとなりました。もっとスムーズにゲームをプレイしたい場合でも、解像度や画像品質を調整すれば対応可能です。
ストレージはPCIe Gen4 x4接続SSD「SAMSUNG MZVL8256HDJD-00BLL」が搭載されており、「CrystalDiskMark」のシーケンシャルリード(SEQ1M Q8T1)は5817MB/s、シーケンシャルライト(SEQ1M Q8T1)は2822MB/sを記録しました。
PCIe Gen4 x4接続SSDを搭載しているだけに、ストレージは十二分以上に速いですね。「FMV Note C (WC1-K1)」のの体感速度の向上に大きく寄与していると思われます。
AI処理能力を示す「Procyon」のAI Computer Vision Benchmarkのスコアは、integer (整数)で536、float16(半精度浮動小数点数)で286となりました。Core Ultra 5 134UはNPUを搭載しており、NPU単独のAI処理能力は11TOPSと謳われています。Copilot+ PCの要件は満たしていませんが、NPU対応アプリをある程度効率化してくれることを期待できます。
低消費電力、低発熱仕様のCore Ultra 5 134Uが本領を発揮するのはスタミナ性能。リチウムイオンバッテリーは64Whと大容量とは言えませんが、「FMV Note C (WC1-K1)」をディスプレー輝度40%で「PCMark 10 Modern Office Battery Life」を実行したところ、16時間48分動作しました。
動画再生時で約13.9時間、アイドル時で約24.2時間と謳われているので、スペックどおりのスタミナ性能を発揮したと言えるでしょう。
オリジナルAIアプリは
実用的でとても便利でした
「FMV Note C (WC1-K1)」のソフトウェア面での売りが、若い世代の使い方に寄り添ったFMVオリジナルのAIアプリを搭載していることです。
画面キャプチャー/ウインドー最前面固定機能/クリップボード機能/ファイル検索などの機能を左クリック長押しでいつでも使用できる「Float Access」、バーチャルメイクを施せるAI顔補正アプリ「Umore」、画面の変化を検出し自動で画面キャプチャーする「Quick Capture」などを利用可能です。
どれも実際のビジネスや学習の現場に役立つ、使い勝手のいいAIアプリ。特に「Umore」のAI顔補正は自然な仕上がりなので、若い世代以外にも非常に魅力的ですね。
新しい世代に向けて変化しつつ
FMVが培ってきたノウハウが生かされたニューモデル
「FMV Note C (WC1-K1)」はシンプルさを追求した軽量モバイルノートPC。バッテリー駆動時間、携帯性、堅牢性のバランスを重視しつつ、ブラウジングやオフィスアプリ、軽めのクリエイティブワークを快適にこなせるUプロセッサーを採用。また、「Float Access」、「Umore」、「Quick Capture」などの独自のAIアプリを搭載し、日常業務や学習を強力にサポートしてくれます。
「FMV Note C (WC1-K1)」は、新しい世代に向けて変化しつつも、これまでFCCLが培ってきたノウハウが生かされた新世代のFMVなのです。
| 「FMV WC1-K1(Note C)」の主なスペック | |
|---|---|
| ディスプレー | 13.3型ワイド 1920×1080ドット / 1677万色 フルフラットファインパネル 高輝度・高色純度・広視野角 |
| CPU | インテル® Core™ Ultra 5 プロセッサー 134U / インテル® Core™ Ultra 7 プロセッサー 164U |
| グラフィックス | インテル® グラフィックス(CPUに内蔵) |
| メインメモリー | 標準8GB/最大8GBまたは標準16GB/最大16GB[オンボード/増設・交換不可](LPDDR5X-6400) |
| ストレージ | 約256GBまたは約512GB SSD(PCIe Gen4) |
| インターフェース | USB 3.2(Gen2×2)Type-C×2(USB Power Delivery対応、DisplayPort Alt Mode対応)、ヘッドホン・ヘッドセット兼用端子 |
| Webカメラ | フルHD Webカメラ内蔵(有効画素数 約207万画素)Windows Hello 対応 |
| サイズ/重量 | 297×210×13.9mm / 約1187g |
| サポートOS | Windows 11 Home 64ビット版 |
| Office | Office Home & Business 2024(個人向け)/なし |
































